Page 303 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼様々な意匠 流水 05/6/15(水) 21:14 ┗Re(1):様々な意匠 キタキツネ 05/6/16(木) 14:00 ┗Re(2):様々な意匠 海幸彦 05/6/16(木) 18:12 ┗Re(3):様々な意匠 キタキツネ 05/6/16(木) 19:04 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 様々な意匠 ■名前 : 流水 ■日付 : 05/6/15(水) 21:14 -------------------------------------------------------------------------
小林秀雄の作品に【様々なる意匠】というのがある。 人は生きていくうえで好むと好まざるとにかかわらず、何がしかの虚偽の意匠を身にまとわざるを得ない。仏教的にいうと、人間の【業】とでも言うべきものであろう。 若乃花・貴乃花兄弟の確執を見ていると、貴乃花がまとわざるを得なかった【意匠】の重さが想像される。 わたしは貴乃花をどうしても好きになれない。理由は明快。彼の立ち振る舞い、言葉などの【くささ】がどうにも鼻について仕方がないからである。 彼が意識して振舞ったであろうあの「くささ」の行き着く先が、今回の騒動の本質ではないか、と思う。 小学校で優等生で通した子供が、中学校くらいになり、自我の目覚めととともに、優等生からドロップアウトするケースは意外に多い。 優等生でありつづけることに疲れるのである。 憑き物が落ちたような貴乃花のTVでのしゃべりを見ていると、どうやら優等生からドロップアウトした子供と同じように見える。それも、相当遅いドロップアウトのようだ。 だから、彼の発言には、TPOがない。公私の区別がない。 例えば、相撲協会葬の前にあれだけ、兄弟の確執、親子の問題を語っては、自分の部屋(貴乃花部屋)の絶好の宣伝機会を自ら閉ざしたと同じであることにきずかない。 大事な子供を、あれだけ難しい家族関係を抱えている部屋に進んで預けようという親がいるだろうか。 自分は二子山部屋の後継者という公の立場を強調しながら、相撲協会葬という相撲協会にとって大切な行事を、兄弟喧嘩・親子喧嘩・財産相続争いという醜い私的な事柄に引きずり落としていることにきずかない。 今回の貴乃花の一連の発言を聞きながら、彼の身にまとった【意匠】とは全く別次元のとろに自分の人格があるということが白日の下にさらされた。 自らの人格の陶冶の先に相撲道があるのではなく、相撲道というのは彼が身にまとった【意匠】であり、幻影に過ぎないことが明らかになった。 もし、彼がそのことを自覚し、意図的に自分の【意匠=幻影】を壊したのなら、彼を高く評価するが、貴乃花にこの計算があったとは思えない。 なぜなら、彼は今でも自分の生き方を相撲道に重ね合わせた発言を繰り返している。彼が語れば語るほど、それが【意匠=幻影】に過ぎないということが露呈されるというパラドックスにきずいていないようにみえる。 わたしから言わせれば、一周遅れの優等生ドロップアウトの姿にしか見えない。 |
流水さん こんにちは。お久しぶりです。 私は難しい事は良くわかりませんが、若貴兄弟の確執報道には辟易しています。 その原因は当事者のみが知るで、第三者が軽々しく言うべきでないとは思いますが、相当に根が深い感じがします。 私は死者に鞭打つようで申し訳ないのですが、現在では対して資産のない一般の人でも遺言書を残すのは珍しくありません。かくいう私も生きている今から、子供達に口頭で既に言ってありますし、遺言書も準備しています。(私は争うだけの資産はありませんが、死後の事は、葬儀や墓をどうするとか結構あるものです。私の場合は遺言書というより、マニュアルみたいなものです) やはり、故二子山親方も生前にきちんと遺言書を残すべきでした。故二子山の責任は大きいと思います。現実に貴乃花は部屋を継承し貴乃花部屋は存在している訳です。また貴乃花はこれからの相撲界を背負って立つ人間でもあります。 兄若乃花は既に相撲界を辞めた人です。相撲界にいない人にとっては、年寄名跡はただの紙切れでしょう。本来売り買い出来ない(現実には、裏で億を超える高値で売買されており、名目は礼金だとか)と相撲協会の規約にもあると言います。 また、自分も横綱を張った人間ですし、相撲界には恩義があるはず。国技相撲の将来を考えたら黙って年寄株を貴乃花に譲れば、きっと美談として語り継がれ二人の仲もこうはならなかったでしょう。 二人の確執は簡単に言えば貴乃花が「大相撲原理主義」で若乃花は「エンターティーメント」で相容れる事はない、水と油、そもそも相撲観が違うのです。ファンもそうじゃないですか? 私は大相撲ファンであり、二人とも相撲取りとしてはファンでしたが、引退してからは別にファンではないし、今回のゴタゴタにはただただあきれ果て、何で喪が明けるまで待てないのか、二人とも欲の皮が突っ張ったオオバカ野郎ですね。 兄弟喧嘩は珍しくもない、どこでもあるものです。勝手にやってくださいって感じですね。マスコミももっとましな事を報道できないものだろうか? |
▼キタキツネさん: 私も無類の相撲ファンです。黙っていられなくてお邪魔します。 >私は大相撲ファンであり、二人とも相撲取りとしてはファンでしたが、引退してからは別にファンではないし、今回のゴタゴタにはただただあきれ果て、何で喪が明けるまで待てないのか、二人とも欲の皮が突っ張ったオオバカ野郎ですね。 本当に「伝統」が聞いてあきれます。今までにないことです。誰が相撲界のシキタリを守らなかったのか、誰にどれだけ進歩的ポリシーがあるのか、分かりませんが、当人たちもさることながら、TV界を巻き込んで、まさにドタバタです。嫁姑問題も出てきました。 ここは大鵬か千代の富士か北の富士か、北の湖でもいい、初代若乃花でもいい、ガツンと〆る人間がほしいところです。 |
海幸彦さん >本当に「伝統」が聞いてあきれます。今までにないことです。誰が相撲界のシキタリを守らなかったのか、誰にどれだけ進歩的ポリシーがあるのか、分かりませんが、当人たちもさることながら、TV界を巻き込んで、まさにドタバタです。嫁姑問題も出てきました。 >ここは大鵬か千代の富士か北の富士か、北の湖でもいい、初代若乃花でもいい、ガツンと〆る人間がほしいところです。 まず無理でしょうね。私にとっては若貴兄弟の事はどうでも良いのです。国技・大相撲の行く末を本当に心配しています。世は少子化です。一人っ子が多くなっており、どこの親があんな封建的な世界に入れようとしますか? もう昔のようなハングリー精神を求めても無理でしょう。しかし、一方では格闘技は人気があります。ハングリー精神が無くなったのではなく、きっと形が変化して来ているのでしょう。 大相撲も国技として様式美を見せるのか、スポーツとしてエンターティーメントを追求していくのか選択を迫られているのではないでしょうか? どちらにしても相撲協会自体、古い体質を大改革をしなければ本当に大相撲は駄目になる事は確実です。 北海道はかつて相撲王国と言われましたが、今は見る影もありません。スポーツをやる子は野球かサッカーです。第一、親がふんどし姿が恥ずかしいと言ってやらせません。 そういう意味では貴乃花には同情しています。弟子集めもままならないと思いますよ。現九重親方も言っていました。(同郷なので・・) |