Page 420 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼不測時の食料安全保障について 珍 源斎 05/7/10(日) 16:03 ┣Re(1):視野に入れて置くベキこと 珍 源斎 05/7/11(月) 12:45 ┃ ┗Re(2):既に始まってる穀物戦争! 珍 源斎 05/7/11(月) 19:21 ┃ ┣Re(3):既に始まってる穀物戦争! 石頭の息子 05/7/11(月) 22:03 ┃ ┃ ┗Re(4):既に始まってる穀物戦争! 珍 源斎 05/7/12(火) 9:29 ┃ ┗Re(3):食料戦略として! 珍 源斎 05/7/12(火) 10:16 ┗Re(1):不測時の食料安全保障について たけチャン 05/7/12(火) 19:24 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 不測時の食料安全保障について ■名前 : 珍 源斎 ■日付 : 05/7/10(日) 16:03 -------------------------------------------------------------------------
農林水産省総合食料局食料企画科より公表された。 「不測時の食料安全保障について」のパンフレットを入手した。 下記のURLにてダウンロードが可能。 http://www.kanbou.maff.go.jp/www/anpo/anpotop.htm 食料の不測事態を【レベル0・レベル1・レベル2】として 各々事態への対応が示されている。 因みに・レベル2/として一人当たりの供給熱量が2000キロカロリー を下回ると予測される場合を目安とすると・・ その献立は「朝食は茶碗一杯のご飯(米75グラム) ・・・・・馬鈴薯2個(300グラム)ヌカ漬け1皿(野菜90グラム) 「昼食はサツマイモ2本200グラム・馬鈴薯1個(150グラム) 「夕食茶碗一杯のご飯(米75グラム)サツマイモ1本(100グラム) 焼き魚1切れ(84グラム) その他・2日に一回・うどん小麦(53グラム)みそ汁味噌(9グラム) 3日毎に納豆/大豆(32グラム/一日量) 6日毎に牛乳(33グラム/一日量)卵は7日に一個・肉は9日に一食 (12グラム/一日量)・・・と目安として・・ このパンフレットの巻末には次のことが記載されてます。 1・農地や農業用水などの生産基盤の確保や担い手の確保、育成 農業技術水準の向上などを通じて、食料供給力を強化・ 2・米・麦などの適切かつ効率的な備蓄の運用・ 3・国際的な食料需給や貿易に関する情報の収集、 食料輸出国との情報交換等を強化することなどを通じた 食料の安定的輸入の確保・ 今の食料供給は、その大部分を特定の国へ依存してます。 食料は、私たちの生存に不可欠であり、その安定供給は 一日も欠かすことはできません。 不測の事態に備え、みなさんも日頃から食料需給や国内生産などにも 関心を向けましょう。 以上がパンフレットの記載されてました。 一部ですがご紹介させて頂きました。 |
農林水産省のこのパンフレットをみて危機感を煽るのでは ないかとする意見もあるようですが・・、 実際問題として現実を直視すれば生存に関わることでは エネルギー問題と並んでも真剣に考えねばならぬ段階に 来てるようです。 以前にも何処かのスレッドにて述べさせて頂きましたが、 世界人口の増加や自然収奪による破壊、気象変動、 表土流出、中国、インドなど多人口を抱えた国々の 経済発展による生活水準の向上に伴う食品嗜好の変化 例えば蛋白源を穀物食から肉食へと変わっただけで 食物のオリジナルエネルギー換算数も一桁以上に増加します。 食料など資源の輸入に大きく関わる商社筋からの情報も ありますが、今まで私たちの生活してきた背景も基盤も大きく 「さま変わり」する必然性があります。 よって、これらの提示してる問題は各自において考え そして実践すべきことは躊躇なく日々の生活において実行 したいと思います。 |
穀物の取引市場で有名な米国シカゴにある穀物市場の動向を みれば少しの品薄気配で相場が高騰する神経質な動きがあります。 最近ではブラジルに於いて中国の進出も目覚ましく、 重要な穀物蛋白源としての大豆において長らく日本の商社が作付けからの 農業技術を提供して開発輸入の形で安定して日本向けの供給を受けてましたが・・ 中国の進出により「買い手市場」であった状態が一転「売り手市場」にかわる 様相をみせるようになったと商社筋の方から聞き及んであす。 日本は特定の国への主要穀物を始めとする食料供給を依存してます コトから・・過去に経験した大豆パニックをうけたように・・ 極めて脆弱な構造ですので、食料戦略上での強化策は官民挙げて 考える必要があります。 飽食の時代が懐かしい・コトになりかねないのも遠い将来の ことでは無いように思えます。 |
珍 源斎さん、 昨年ここの掲示板で述べたことと重複しますが、20数年まえにNHKの特番「アメリカの食糧戦略」を見た時、冷戦時のアメリカは食料まで戦略にするのかと驚いたものでした、欧州はもともと農業国であったのと、時代を読み自給率に力を注いだのでしょう、今は自給率が高いと聞いています、日本はその戦略に飲まれたのか、お先棒を担いだのか。 しかも当時日本は米の豊作で古米、古古米で頭を悩めていました、それで減反政策が行われていたと記憶しています。 そしてバブルにあいまって飽食の時代を迎えました、それは貿易で稼いだ金で商社を先頭に世界の食料を買いあさったのです、経済原理とはいえ国に食料に対する政策が無かった、無策というか、失策というか、間違っていたに違いありません。 =食料安全保障とは=(農林水産省総合食料局) 【食料は人間の生命の維持に欠くことができないものであるだけでなく、健康で充実した生活の基礎として重要なものです。したがって、国民に対して、食料の安定供給を確保することは、国の基本的な責務です。】 だから、これ↑を読んで驚きましたね。「国の基本的な責務」とあります。 悔やんでもしかたない、なんら資料、根拠はありませんが、日本もこれからは本気で50年ぐらい頑張れば人口に匹敵する食料の自国確保はできると思います、政府の政策だけじゃない、国民の意識も変わらなければならない。 やはりここでも、まず「節約」と「贅沢は敵」のキャンペーンを張るべきか。 |
石頭の息子さん こんにちわ・ レス有難う御座います。 アメリカの覇権を維持するための深淵なる戦略として・・ 武力、食料、エネルギーの柱があるようです。 その中でも食料戦略は最も強い力を発揮するものでは無いでしょうか。 第二次大戦の終了時・既にその戦略的な効果は認識してたものと 思われます。私たちもアメリカからの食料援助により飢えから救われた 記憶がああります。 欧州の戦後復興も食料問題の対応から始まったと記憶にあります。 ↓そうですね!貴兄のご意見を読ませて頂きました。 >昨年ここの掲示板で述べたことと重複しますが、20数年まえにNHKの特番「アメリカの食糧戦略」を見た時、冷戦時のアメリカは食料まで戦略にするのかと驚いたものでした、欧州はもともと農業国であったのと、時代を読み自給率に力を注いだのでしょう、今は自給率が高いと聞いています、日本はその戦略に飲まれたのか、お先棒を担いだのか。 > >しかも当時日本は米の豊作で古米、古古米で頭を悩めていました、それで減反政策が行われていたと記憶しています。 > >そしてバブルにあいまって飽食の時代を迎えました、それは貿易で稼いだ金で商社を先頭に世界の食料を買いあさったのです、経済原理とはいえ国に食料に対する政策が無かった、無策というか、失策というか、間違っていたに違いありません。 国家としての生存を視野に入れた戦略の欠落があったと思います。 欧州各国との違いは正にこの点だと思います。 >=食料安全保障とは=(農林水産省総合食料局) >【食料は人間の生命の維持に欠くことができないものであるだけでなく、健康で充実した生活の基礎として重要なものです。したがって、国民に対して、食料の安定供給を確保することは、国の基本的な責務です。】 > >だから、これ↑を読んで驚きましたね。「国の基本的な責務」とあります。 > >悔やんでもしかたない、なんら資料、根拠はありませんが、日本もこれからは本気で50年ぐらい頑張れば人口に匹敵する食料の自国確保はできると思います、政府の政策だけじゃない、国民の意識も変わらなければならない。 ↑全く同感です! > >やはりここでも、まず「節約」と「贅沢は敵」のキャンペーンを張るべきか。 ↑言葉の意味を超えて戦時中の嫌な記憶を呼び戻される気がしますが、 節約、そして大切に、私たちは自然により生かされてる・ 「足を知る心掛け」等々・・ ・・から罰当たり的な生き方は改めるコト・・になると思います。 |
輸入可能な食料は「飢餓輸出・自国民を飢えさせても外貨を得る手段」を 除いては余剰分が国際商品として流通してるモノです。 中国やインドのように膨大な人口を抱え持つ国へは自給率を確保に徹する ことに努力の傾注が望まれます。 ODA資金の提供もその目的に添う形が良いのではないでしょうか? 米国の世界的な超大型農産会社「穀物商社的機能からハイブリッド種子」等 を大々的に扱ってるカーギル社「株式は非公開にて創業一族経営」は 中国への農業技術の輸出を推進しており中国現地での食料生産量の 増大を目指す戦略的な進出をしてます。 カーギル社には日本も大変お世話になっており穀物輸入や毎年、 大量に買い入れる種子類「ハイブリット種・雑種強制により 交配されたF1」生産されたモノからは種は採れないので 作付け毎に種を買い入れねばならぬ。・・・ このコトは戦略的には依存性を強いられる形の現状も日本農業の 背景にもあります。 日本も国家戦略としての食糧政策があれば中国、インド、アフリカ にしても農民が安定して生活が営める基盤造りに重点を絞った協力 体制が必要に思えます。 食えなくなった農民の都市流入や流民化が人類の生存の上で 問題になってることはお隣の中国やサハラ以南のアフリカ諸国で みられる現象で社会不安の要因ともなってるようです。 |
▼珍 源斎さん: >農林水産省総合食料局食料企画科より公表された。 > >「不測時の食料安全保障について」のパンフレットを入手した。 > >下記のURLにてダウンロードが可能。 > >http://www.kanbou.maff.go.jp/www/anpo/anpotop.htm > >食料の不測事態を【レベル0・レベル1・レベル2】として >各々事態への対応が示されている。 > >因みに・レベル2/として一人当たりの供給熱量が2000キロカロリー >を下回ると予測される場合を目安とすると・・ > >その献立は「朝食は茶碗一杯のご飯(米75グラム) >・・・・・馬鈴薯2個(300グラム)ヌカ漬け1皿(野菜90グラム) > >「昼食はサツマイモ2本200グラム・馬鈴薯1個(150グラム) > >「夕食茶碗一杯のご飯(米75グラム)サツマイモ1本(100グラム) >焼き魚1切れ(84グラム) > >その他・2日に一回・うどん小麦(53グラム)みそ汁味噌(9グラム) >3日毎に納豆/大豆(32グラム/一日量) > >6日毎に牛乳(33グラム/一日量)卵は7日に一個・肉は9日に一食 >(12グラム/一日量)・・・と目安として・・ > >このパンフレットの巻末には次のことが記載されてます。 > >1・農地や農業用水などの生産基盤の確保や担い手の確保、育成 > 農業技術水準の向上などを通じて、食料供給力を強化・ > >2・米・麦などの適切かつ効率的な備蓄の運用・ > >3・国際的な食料需給や貿易に関する情報の収集、 > 食料輸出国との情報交換等を強化することなどを通じた > 食料の安定的輸入の確保・ > >今の食料供給は、その大部分を特定の国へ依存してます。 > >食料は、私たちの生存に不可欠であり、その安定供給は >一日も欠かすことはできません。 > >不測の事態に備え、みなさんも日頃から食料需給や国内生産などにも >関心を向けましょう。 > >以上がパンフレットの記載されてました。 >一部ですがご紹介させて頂きました。 食料対策として、すでに成功している例があります。 キューバの家庭菜園、人民菜園です。何年か前テレビでも放送していました。 http://www14.plala.or.jp/Cuba/Cubaurbana01.htm アメリカによる経済封鎖で、キューバは食料不足に陥った。座して死を待つのではなく、都市の中に家庭菜園、人民菜園を作ったのである。これは非常によく機能しているそうです。 世界的に食料危機になれば、まず食料品の価格が上昇する。オイルショックのようなパニックではなくて、食料品の価格が上がり、所得の低い人は食料を十分には買えなくなる。そんな事態が予想されます。 キューバの例は非常に役に立つ。日本人の約半分は、仕事をしていない。昼間は結構、暇なはずである。と言われると心当たりのある人は多いのではないかな。日本は気候もいい。灌漑施設も良く整っている。やる気さえあれば、敷地の中の草の生えている所は、狭くても直ぐ家庭菜園になる。芋などは、今時ご近所の芋畑の「つる」を5センチほど戴いて、地中に植えて置けば10月には立派な芋が5個くらいになっている。芋くらいなら非常に簡単に作れる。また数年間地中に放置しても腐らない。天然の貯蔵庫である。食料飢饉でラーメンが一杯5000円になったら、日本もキューバ並みに、空き地を掘り起こす時代になるでしょう。 |