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 ▼命の耐えられない軽さ!  流水 05/7/25(月) 16:50
   ┣Re(1):命の耐えられない軽さ!  ウミサチヒコ 05/7/25(月) 17:34
   ┃  ┗Re(2):命の耐えられない軽さ!  流水 05/7/25(月) 18:13
   ┃     ┗Re(3):命の耐えられない軽さ!  ウミサチヒコ 05/7/25(月) 19:04
   ┃        ┗Re(4):命の耐えられない軽さ!  ウミサチヒコ 05/7/25(月) 19:04
   ┣Re(1):命の耐えられない軽さ!  安本単三 05/7/26(火) 11:48
   ┣Re(1):命の耐えられない軽さ!  秋明菊 05/7/26(火) 19:56
   ┃  ┗Re(2):命の耐えられない軽さ!  安本単三 05/7/27(水) 18:40
   ┃     ┣Re(3):命の耐えられない軽さ!  ウミサチヒコ 05/7/27(水) 20:34
   ┃     ┗Re(3):命の耐えられない軽さ!  秋明菊 05/7/28(木) 19:52
   ┃        ┣Re(4):命の耐えられない軽さ!  安本単三 05/7/29(金) 12:08
   ┃        ┗Re(4):命の耐えられない軽さ!  悠々 05/8/1(月) 10:29
   ┣Re(1):命の耐えられない軽さ!  団塊党 05/7/26(火) 21:20
   ┃  ┗Re(2):命の耐えられない軽さ!  安本単三 05/7/31(日) 13:46
   ┃     ┗Re(3):命の耐えられない軽さ!  安本単三 05/7/31(日) 14:15
   ┣Re(1):マルチレス(1)  流水 05/7/28(木) 13:24
   ┃  ┗Re(2):マルチレス(1)  JS 05/7/28(木) 13:41
   ┃     ┣Re(3):マルチレス(1)  安本単三 05/7/28(木) 14:30
   ┃     ┃  ┗Re(4):マルチレス(1)  JS 05/7/28(木) 14:56
   ┃     ┃     ┗Re(5):マルチレス(1)  安本単三 05/7/28(木) 17:08
   ┃     ┃        ┗Re(6):マルチレス(1)  JS 05/7/29(金) 9:04
   ┃     ┃           ┗Re(7):マルチレス(1)  たけチャン 05/7/29(金) 10:36
   ┃     ┣Re(3):テロと戦争の区別(1)  流水 05/7/28(木) 15:45
   ┃     ┣Re(3):マルチレス(2)  流水 05/7/28(木) 15:56
   ┃     ┗Re(3):テロと戦争の区別(3)  流水 05/7/28(木) 16:16
   ┃        ┗Re(4):テロと戦争の区別(3)  ワン太郎 05/7/28(木) 17:08
   ┣Re(1):マルチレス(2)  流水 05/7/28(木) 14:11
   ┃  ┗Re(2):マルチレス(2)  安本単三 05/7/29(金) 9:28
   ┃     ┣Re(3):マルチレス(2)  流水 05/7/29(金) 10:55
   ┃     ┃  ┗Re(4):マルチレス(2)  安本単三 05/7/29(金) 15:56
   ┃     ┃     ┗Re(5):マルチレス(2)  安本単三 05/7/30(土) 6:31
   ┃     ┗Re(3):マルチレス(2)  昼寝もぐら 05/7/29(金) 23:35
   ┃        ┗Re(4):マルチレス(2)  安本単三 05/7/30(土) 15:49
   ┗Re(1):命の耐えられない軽さ!  MNG 05/8/2(火) 0:34

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 ■題名 : 命の耐えられない軽さ!
 ■名前 : 流水
 ■日付 : 05/7/25(月) 16:50
 -------------------------------------------------------------------------
   ロンドンでテロが起こり、エジプトでも起こった。イラクでは連日のように自爆テロが起きています。
9・11以降の世界は、米国の狂気・イスラム過激派の狂気がぶつかり合って出口のない殺し合いの時代に入り込んだようです。わたしたちは狂気の時代のとば口に立っているといっても良いのかも知れません。

しかし、テロが頻発し人が虫けらのように殺される時代だからわたしたちは不安なのでしょうか。
人間の【不安心理】というのは、もっともっと根源的な所から生じているように思います。
冷戦終結後、世界的規模で起こっている経済のグローバリズムは、地球を狭くしました。貪欲で暴力的な資本はあくことなく利潤を追求し、国家の枠を飛び越えています。安価な労働力を求めて国境を飛び超え工場を建設し、自国では安い賃金の移民労働者を使います。
この結果、先進国後進国を問わず国民が富裕層と貧困層に二極分解しています。その結果、就職難・失業者の増加・賃金の低下などいわゆる社会不安が世界的規模で広がっています。

「人は明確な痛みには耐えられるが、日常的な痛みには耐えられない」という言葉があります。つまり、テロの不安もいつどこで起きるか分からないという不安なのですが、それより何より失業・就職難・貧困などは、人間の心を出口のない不安に陥れるのです。生きる糧を手に入れることのできない人間の不安は、自分の存在そのものの不安なのです。その一方で高度情報化社会下での人間の心は、絶え間なく肥大化する欲望にさいなまれます。
現実生活における不安と肥大化する欲望の落差に無防備にさらされ続けているのが、現代という社会に生きるわたしたちの宿命なのかも知れません。

わたしたちが慣れ親しんだ西欧文明はこれに対する明確な答えを用意していません。9・11以降、民主主義の名の下に一体何人の人間が死体になったでしょうか。TV映像で映し出される無造作に道端に投げ出されたアフガンやイラクでの罪無き民衆の死体。この乾いた映像に欧米の理想である民主主義の一面の姿が象徴されています。
同時にそれは、あくことのない貪欲な資本の進出で、職を奪われ、貧困にあえぐ多くの国の民衆の姿でもあるのです。この二つの姿は、現実に命を奪われた人と生きながら死体になった人との相違しかないのです。

今、マルクスが蘇りつつあるのは、このような状況と無縁ではありません。かってマルキシズムは、ソ連・中国などの正当性の争いでしたが、今や正当性を離れて思想家としてのマルクスの裸の姿を読み取れる時代になりつつあるのです。
元々、マルクスの理論は、世界が資本主義に覆われた世界が前提でした。今や、世界が彼の前提にようやく達したのです。恐らくこれからマルクスが再評価される時代が来るだろうと予想できます。

他の一つは、ブッシュ大統領やブレア首相が【人の命の大切さ】を口をきわめて説きますが、彼らの言説に違和感を覚える人が多いはずです。
この理由は、彼らのいう【人の命の大切さ】は、とりもなおさず欧米人の命であり、人類などという普遍的なものでないからです。
この虚偽が世界中の人々にはっきり見えているからです。
21世紀の課題は、人の命の大切さを人類の普遍的課題とできうるか、という一点に求められます。このような哲学的宗教的課題を西欧文明は克服できるか、いうことが問われているのです。
21世紀をテロと戦争の世紀にしないために何をなすべきか、という根源的な問いが突きつけられているのが、現代という時代だと思います。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):命の耐えられない軽さ!  ■名前 : ウミサチヒコ  ■日付 : 05/7/25(月) 17:34  -------------------------------------------------------------------------
   ▼流水さん:

>21世紀をテロと戦争の世紀にしないために何をなすべきか、という根源的な問いが突きつけられているのが、現代という時代だと思います。

「一つの妖怪が世界にあらわれている――アルカイダの妖怪が」

この現状分析で始まる先の流水さんのスレッドは、その妖怪退治の方法をめぐって大紛糾いたしました。それは一面、誰がもっともよく妖怪を退治することができるか、何が一番の問題であるかを巡ったものでもありました。
流水さんは、政治の流動化で国民を勇気付け、教育して行かなければならないことを示唆しました。では、その運動を進める主体は何物であるか、どのように進めなければならないか、「続・政権交代について」のスレッドを用意してありますので、こちらにもご意見お願いします。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(2):命の耐えられない軽さ!  ■名前 : 流水  ■日付 : 05/7/25(月) 18:13  -------------------------------------------------------------------------
   ウミサチヒコさん、
レスしようと思いましたが、時間的余裕が全くなかったので失礼しました。
妖怪退治の話ですが、わたしは以下のように考えています。

★長期的視点
1、経済のグローバリズムの制御→世界的規模でのルール作りとその利潤に対する世界的規模での税金徴収→この税金を貧困国へ回す
2、先進国の不正義を正す→※(一例)核保有国の核は不問に付され、これから保持しようとする国(弱小国)の核は厳しく取り締まられる。→このようなあからさまな不正義はじょじょに正されなくてはならない。
3、各国固有な文化・宗教は尊重されるべき→民主主義の押し付けは止める
4、世界的規模で経済規模の縮小を理念とする→地球環境問題は待ったなし
5、先進国は、後進国の貧困問題解決に一定の基金を提出するように義務付ける
 ※過去の植民地時代の清算を義務付ける
6、一国主義でなく、多国主義を基調とする世界秩序を構築するべき
7、各国間の紛争を解決するために、国際司法裁判所などの国際機関を強化するべき
●上記の理念を具現化するために、国連の強化に真剣に取り組む必要がある。

★短期的視点
1、各国の連携により、テロ組織の資金源を絶つ
2、イラクから欧米諸国は撤退→イラク再建への資金協力、人的協力に限定
3、パレスチナ国家の樹立とイスラエルの共存を国際的世論にすべき
4、基本的に各国の問題は、各国に任せるという民族自決方針を再確認する必要がある。
5、各国が他国へ持っている軍事基地、中でも米軍基地を世界的規模で撤退する必要がある。
6、各国の過激派組織をそれぞれの国の政治過程に取り込む努力が必要

まず、目の前の危機(テロ)は抑えなくてはなりません。同時に、力だけの制圧はテロを世界中に拡散させるだけです。先進国は、テロの心理的要因とされる差別・貧困などを全力で解決するよう努力しなければなりません。
短期的施策も長期的視野にたってなされる必要があります。同時にこれは世界各国の協力が必要になります。
現状を見ると絶望的になりますが、こういうときほど正論を吐き続けることが結果としてテロに対する最も有効な防御策になると思います。(※日本の方向)

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(3):命の耐えられない軽さ!  ■名前 : ウミサチヒコ  ■日付 : 05/7/25(月) 19:04  -------------------------------------------------------------------------
   ▼流水さん:
>妖怪退治の話ですが、わたしは以下のように考えています。

私が今考えていることをコメントします。よろしくご検討下さい。明日から出張です。とくに感想は急ぎません、マイペースで結構です。

>★長期的視点
>1、経済のグローバリズムの制御→世界的規模でのルール作りとその利潤に対する世界的規模での税金徴収→この税金を貧困国へ回す

これは「世界化石資源条約」の拡大版ですね。経済全体をみての調整=条約化までは相当の道のり(=世界国家創設くらいの)が必要だと思います。EUが、WW2を戦った独仏によって石炭鉄鋼同盟から始まったように、まづは産油国と石油輸入国で世界的な機構をつくることから始めるのがいいと思います。この機構が資金を捻出して貧困国援助ができれば、それはすばらしいことです。これでついに決まりですね。

>2、先進国の不正義を正す→※(一例)核保有国の核は不問に付され、これから保持しようとする国(弱小国)の核は厳しく取り締まられる。→このようなあからさまな不正義はじょじょに正されなくてはならない。

上とセットで、ぜひ不正義なき軍縮一般が必要なことを訴えていく。

>3、各国固有な文化・宗教は尊重されるべき→民主主義の押し付けは止める

固有の文化・宗教の名で、独裁政治を許すことがあってはならない。政治と宗教は分離し、完全選挙制(死票なき平等な選挙制度)による国家運営を働きかけるべきと考えます。

>4、世界的規模で経済規模の縮小を理念とする→地球環境問題は待ったなし

??世界経済の縮小?唐突で疑問です。

>5、先進国は、後進国の貧困問題解決に一定の基金を提出するように義務付ける
Ø    ※過去の植民地時代の清算を義務付ける

1.    2の延長上にある問題ですね。

>6、一国主義でなく、多国主義を基調とする世界秩序を構築するべき

国民経済から国際経済(=多国籍・帝国主義経済)に移行したので、これはメダルの表裏です。

>7、各国間の紛争を解決するために、国際司法裁判所などの国際機関を強化するべき
>●上記の理念を具現化するために、国連の強化に真剣に取り組む必要がある。

国際機関の充実もさることながら、それを構成すべき各国・地域の真の民主化が先行しなければならないと思います。
(続く)

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(4):命の耐えられない軽さ!  ■名前 : ウミサチヒコ  ■日付 : 05/7/25(月) 19:04  -------------------------------------------------------------------------
   (続き)
>
>★短期的視点
>1、各国の連携により、テロ組織の資金源を絶つ
アメリカ軍が中東から撤退し、イラクに自治民主主義を提案し、パレスチナ問題を解決する努力が先です。テロ組織の撲滅の目的化は解決になりません。

>2、イラクから欧米諸国は撤退→イラク再建への資金協力、人的協力に限定
>3、パレスチナ国家の樹立とイスラエルの共存を国際的世論にすべき

>4、基本的に各国の問題は、各国に任せるという民族自決方針を再確認する必要がある。
民族内民族の問題もあるので、とにかく公平な選挙制度で国権を成立させ、その上で民族内民族との融和・連邦をめざすべき国際宣言を発するべきです。

>5、各国が他国へ持っている軍事基地、中でも米軍基地を世界的規模で撤退する必要がある。

各国(とりわけ日米安保条約を持つ日本)が完全選挙制にもとづく民主主義国家をつくり、全方位平和外交を前提に、軍事同盟を破棄し、平和友好条約を結び、軍縮していかなければなりません。自衛隊の廃止、海外米軍基地の廃止を進めていく必要があります。

>6、各国の過激派組織をそれぞれの国の政治過程に取り込む努力が必要
>
>まず、目の前の危機(テロ)は抑えなくてはなりません。同時に、力だけの制圧はテロを世界中に拡散させるだけです。先進国は、テロの心理的要因とされる差別・貧困などを全力で解決するよう努力しなければなりません。
>短期的施策も長期的視野にたってなされる必要があります。同時にこれは世界各国の協力が必要になります。
>現状を見ると絶望的になりますが、こういうときほど正論を吐き続けることが結果としてテロに対する最も有効な防御策になると思います。(※日本の方向)

補足:これらのことを世界に働きかけていくには日本という主体が必要です。その日本は、民主・社民・共産の延長ではなく、それらに劣らぬ変革派政党の出現が待たれます。それを実現する戦略・戦術が「完全理想選挙」制度の実現です。その実現を絶えず見据えながら、現下の政権交代・政治流動化も考えていかなければならないと思っています。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):命の耐えられない軽さ!  ■名前 : 安本単三  ■日付 : 05/7/26(火) 11:48  -------------------------------------------------------------------------
   流水 さん

あとの提言も含めて読みました。
レーニンは、ロシアに資本主義が発達する前に革命を起こし、それはスターリン主義といういびつな物を作り出した。中国の毛沢東政権しかり。
現在、ロシアは西欧型民主資本主義へ。中国は独裁型資本主義へ。北朝鮮は独裁型統制経済のアリの穴ほころびかけ。

社会主義圏が存在するうちは、資本主義国家は自身を守るべく、社会主義的要素を取り入れた=化粧した。日本の大企業では会社社会主義=会社保養所・会社病院などなどで労働者の縦割り福祉をした。民社党が滅びたのは支持基盤が会社社会主義であったから。

しかし、社会主義圏崩壊ドイツ統一でバンザイしたのはつかのま、世界はおおむね総資本主義:弱肉強食化し、日本でも社社会主義はとっくに売りに出されている。

その総資本主義の果てにであるから・・・マルクスが・・・という問題意識と読めました。

余談です。
流水さんの年齢は分かりませんが、民族問題を考えるとき、いつもポーランドの「灰とダイヤモンド(アンジェイ・ワイダ監督作)」を思い出します。たしか20才の頃見て衝撃を受け、20年前ぐらいに淀長さんの解説で再度見ました。ベルリンの崩壊の時3度面。数日前にポーランド終戦の歴史をネットで検索し、4度目に見てかなりの事が分かりました。ナチに対する地下抵抗組織にロンドン派・親ロ派がありその両者の蜂起を見殺しにしてロシア赤軍がポーランドへ・・・現在の政治はロンドン派のようでイラク派兵(今年中撤退?)も・・いろいろ分かりました。「灰とダイヤモンド」から得た民族意識とは何かは後で書き込みたいと思います。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):命の耐えられない軽さ!  ■名前 : 秋明菊  ■日付 : 05/7/26(火) 19:56  -------------------------------------------------------------------------
   流水さん こんばんは。

いつも理路整然としたお説を拝見しています。
脳力が貧弱なので、しっかりと理解できないのが悲しいですが。

>ロンドンでテロが起こり、エジプトでも起こった。イラクでは連日のように自爆テロが起きています。
>9・11以降の世界は、米国の狂気・イスラム過激派の狂気がぶつかり合って出口のない殺し合いの時代に入り込んだようです。わたしたちは狂気の時代のとば口に立っているといっても良いのかも知れません。

少し前、新聞に「大きな軍事力を持つと、使用したくなるのは必然の事だ」
というような事が書いてありました。

アメリカがベトナムで懲りずに、イラクなどを攻撃するのは、軍事産業からの
要求?もその一因ではないでしょうか?

アメリカの軍事産業は巨大で、それを維持・拡大して行くためには、日本を始め
その他の国に売りつける。それでも消費出来なければ戦争を起こす。なんて‥

ブッシュ政権内部やネオコンの中には、軍事産業と密接に繋がった人達がいる
のではないかと思います。
世界の一部の人達・企業の欲望?によって、世界の平和が脅かされているのかも
しれません。

その軍事産業をとっちめて、平和を目指すアメリカ国民や世界の人々・組織が
監視して、力を弱める事が出来れば、少しは平和になるのでは?と思います。

日本でも、中国などから日本を守るため、軍事力を拡大しようと考えている人達
がいますが、危険ではないでしょうか。
それに、すでに核を持っている中国に対抗できるのでしょうか?

日本も核を持てば良いとおっしゃる方もいますが、そのような事は、真っ先に
アメリカが許さないと思います。
IAEAも北朝鮮より日本の核開発を恐れているそうです。
特に軍国主義が復活しそうな感じの日本に注目しているとか。

世界も日本が核を持とうとすれば、経済制裁、石油など資源・食料の日本への
輸出を禁止するかもしれません。WW2の時もそうだったのですね?

北朝鮮の場合は、国民の大多数が飢えた状態なので、厳しい制裁が控えられて
いるのでしょうが、日本に関してはそのような心配はしてくれないでしょう。
贅沢に慣れた日本人が耐えられるのでしょうか?

日本には、平和外交が一番似合っていると思います。それしかない!って。

「米国の狂気・イスラム過激派の狂気がぶつかり合って出口のない殺し合いの
時代」から脱却するには、争いの元(パレスチナ・イラク)についての平和的
解決、世界中から軍事産業の無力化を図る、話し合いによる外交を進める事が
大切ではないかと思います。

このまま、イラク・アフガニスタンなどの戦争が続けば、傭兵派遣会社?などの
軍事で稼ぐ企業などが増える恐れがあります。
世界の経済に戦争がなくてはならないモノになるかもしれません。

前から疑問に思っていた事を書きました。
トンチンカンな書き込みかもしれません。
流水さんのお話の邪魔をしたかもしれません。
失礼しました。ごめんなさい。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(2):命の耐えられない軽さ!  ■名前 : 安本単三  ■日付 : 05/7/27(水) 18:40  -------------------------------------------------------------------------
   ▼秋明菊さん:
>流水さん こんばんは。
>
>いつも理路整然としたお説を拝見しています。
>脳力が貧弱なので、しっかりと理解できないのが悲しいですが。
>>
>アメリカがベトナムで懲りずに、イラクなどを攻撃するのは、軍事産業からの
>要求?もその一因ではないでしょうか?
>
>アメリカの軍事産業は巨大で、それを維持・拡大して行くためには、日本を始め
>その他の国に売りつける。それでも消費出来なければ戦争を起こす。なんて‥
>
>ブッシュ政権内部やネオコンの中には、軍事産業と密接に繋がった人達がいる
>のではないかと思います。

私の脳力でもついていけませんが、ウミサチヒコさんは民族問題を避けているように思います。
ブッシュだけではないのです。アメリカという国の建国が先住民アメリカインディアンへの虐殺征服から成り立っており、以来国全体が虐殺征服中毒にかかっているのです。
ソ連が崩壊したとき、私の英会話教師であった若いアメリカ人がこれからの世界ははアメリカ一極になると平然として言っておりました。私はその傲慢さに唖然としました。そうです。傲慢な=アロガント。思い出しました。英語を。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(3):命の耐えられない軽さ!  ■名前 : ウミサチヒコ  ■日付 : 05/7/27(水) 20:34  -------------------------------------------------------------------------
   ▼安本単三さん:

>私の脳力でもついていけませんが、ウミサチヒコさんは民族問題を避けているように思います。
>ブッシュだけではないのです。アメリカという国の建国が先住民アメリカインディアンへの虐殺征服から成り立っており、以来国全体が虐殺征服中毒にかかっているのです。

ちょこっと目に入りましたので、レスします。
私は本筋でないことは、お酒と趣味以外は、目もくれない性格なんです。根っから数理系の思考パターンなのかも知れません。
統計的社会学も好きで、社会現象も数字的裏づけがないと落ち着きません。科学は基礎的・哲学的なのが好きな気がしています。10代から変わっていないというか、自分はこうだと決め付けてしまっているのかもしれませんが、とにかくもう直る年でもないのかなと思っています。

本題に入りますと、私は民族問題に簡単な結論をもっています。人間はとかく視野が狭いもので、宗教とか民族とか国家(この場合愛国心)とかについて語るとき、彼らは目を輝かし、陶酔し、自分がどういう宗教(観)や民族に属し、どれだけ国家を愛しているか、饒舌に話し出します。私にはそれが滑稽です。

民族が一つの民族に抑圧され、民族解放を唱えながら、しかし内包する少数民族を抑圧するのはよくあることです。博愛を説く宗教がそれを異教徒に適用しないことも日常茶飯事です。愛国心しかり、他国にも愛国心があることを認めません。

政治結社においてもしかりです。団結をもっとも良くしゃべる組織が、もっともセクト的であることは珍しくありません。愛社精神を説くものが、もっとも反社会的であることはむしろ通例です。

結局のところ時代はマルクス主義とアナーキズムの結合にその答えがあり「そう」です。我田引水・手前味噌になりました。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(3):命の耐えられない軽さ!  ■名前 : 秋明菊  ■日付 : 05/7/28(木) 19:52  -------------------------------------------------------------------------
   安本単三さん こんばんは。

>ブッシュだけではないのです。アメリカという国の建国が先住民アメリカインディアンへの虐殺征服から成り立っており、以来国全体が虐殺征服中毒にかかっているのです。

でも、日本でもアイヌの人々を虐殺征服し、オーストラリアでもアボリジニの
人々を、ニュージーランドでも原住民を‥‥と思いますが。

ただ、悪いのはインディアンなんて西部劇などで虐殺征服を正当化?して
いるのは、アメリカだけかもしれませんね。

>ソ連が崩壊したとき、私の英会話教師であった若いアメリカ人がこれからの世界ははアメリカ一極になると平然として言っておりました。私はその傲慢さに唖然としました。そうです。傲慢な=アロガント。思い出しました。英語を。

私の英会話の先生もやはり若いアメリカ人でしたが、イラク戦争を批判して
いました。(半年くらいで、英会話は挫折しました)
でも、どうしてアメリカはイスラエルをスポイルしているのか?って聞いた時は
同じ信仰を持っているから‥‥など、説得力に欠ける理由を言っていました。

TVや映画「華氏911」からの情報から(確かかどうか分かりませんが):

キリスト教原理主義者達が中心になって、まずソ連を攻撃目標にして、
アフガンに資金・軍備を投入し、対ソ連の前線とした。

頑固なイスラムの国イランが目障りだったので、イラクに資金・軍備を
投入し、イランに対抗させた。

ソ連が崩壊したので、今度はイラクが大量破壊兵器を隠し持っているという
名目で戦争を仕掛けた。

テロがイスラムの人々の怒りからなのか。それとも王家など支配層が、
人民の不満のガス抜きに使っているのか。
それらの富裕層が、テロリストに資金を流していると言われている。
やらせの面もあるのではないか?アメリカと通じている面も?

ラディン家とブッシュ大統領との繋がりは、「華氏911」でも取り上げていた
し、この板でも、大統領選間近で、ビン・ラディンの声明が映像で流れ、
ブッシュ氏に有利に働いたと言われている。

ネオコンの人々は、軍事関連や石油関連に関連している人が多く、ブッシュ
政権の中核をなしている。

などと羅列してみれば、宗教で固まった新保守主義のメンバーが中心になって、
自国民を始め世界を不安に陥れて、自分達の懐を潤そうとしている様に思えます。

アメリカ政府やイスラエル政府は、相手にするには大きすぎるので、軍事産業を
標的にすればいいかな?なんて単純に思ったのですが、単純にはいかないよう
ですね。

みなさんのおっしゃる事もよく理解できない私が、こんな難しいスレッドに
おじゃましてしまいました。失礼をいたしました。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(4):命の耐えられない軽さ!  ■名前 : 安本単三  ■日付 : 05/7/29(金) 12:08  -------------------------------------------------------------------------
   ▼秋明菊さん:暑いですね。

若いときは恋人連れて海へ〜暑くて暑くて心地良かった〜そして秋にフラれた。

流水さんのカキコ論理的すぎて分かりませんでした。でも勘として、今日の世界情勢を、しかも本質的な点を、ぐらいは分かったのです。

>でも、日本でもアイヌの人々を虐殺征服し、オーストラリアでもアボリジニの
>人々を、ニュージーランドでも原住民を‥‥と思いますが。
>
今日では、さすが西部劇だけは人権問題になるようですが。

戦後、日本人が西部劇見て日本人に近い原アジア系のアメリカインディアンが殺されるのを見て喜んでいた訳ですから何とも。
中学校で「アメリカ大陸を発見したのはコロンブスである」〜〜センコーバカ言うな、発見したんはアメリカインディアンじゃろーが。

アメリカ白人には歴史をまともに語れない。黒人のほうが歴史を語れる。
アメリカ白人の最大の得意は、対英独立戦争、第二次大戦でナチスと戦い欧州を支援したこと、原爆投下してJAPの戦争を終わらせたこと。黒人奴隷なんてどう説明するの。

私の英語の女先生がヒロシマへ行って来たと言うので、感想を聞いたんです。
ただただ:サッド:悲しいと。広島市の人たちがアメリカ人を全く憎んでいないことが別の意味でさらにショックだったようです。ことの本質を自分で見て確かめたい。アメリカ人のもう一方の偉大さを感じます。その裏に世界情勢など関心のない貧しいアメリカ人たちがいます。

----日本でも「アイヌの人々」を虐殺征服し。---
単に「アイヌ人」というほうが人として認めたことになると思います。
征夷大将軍が居たわけです。
それは十分わかっています。しかし、私は西日本独特の渡来系の風貌をしています。アジア系外人にコリアンかとよく聞かれたりします。イエス アイム コリアン でふざけます。

朝鮮半島の植民地化で日本人は彼らの言葉まで奪いました。だから今は韓国人と会ったら挨拶程度は「言葉をお返しする」のです。必ず喜びます。
それで、チョ ヌン ヤスモトタンゾウ ラゴハムニダ。
つまり、私  は   安本 単三  と 言います。
と自己紹介します。プジャン=部長、カジャン=課長、チャドンチャ=自動車それぐらいで良いんです。北朝鮮=北韓=プッカンで、ニュースでも分かります。
本当はコリアンは日本語と文法がほぼそっくりですから覚えやすいのですが、通訳には在日の方が優位で、日本人が勉強しても職に就けないという事情があります。
ヨン様ブーム〜〜どうですかね?バブルでしょう。

実は多くの日本人が日韓の国民性の大なる違いを知りません。
小料理屋・・・コリアンからみるとチンケな食堂。・・私から見ると良いね。
食堂百億兆・・コリアンからみると好ましい食堂。・百億兆なんて私にはオエッ。
盆栽・・・・・コリアンからみるとけちな自然模型。・・私もそう思う。
深山幽谷・・・コリアンからみると住んで見たい理想郷。・・私もそう思う。

要するに、民族はかく違いかく似ている。イスラムの中心にアラブがあり、しかしイランとイラクでは言語習慣が全く違う。
それを横断してイスラム原理主義がある。
だんだん分かってきたことがある。それは次に。

シルレハムニダ(失礼しました)。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(4):命の耐えられない軽さ!  ■名前 : 悠々  ■日付 : 05/8/1(月) 10:29  -------------------------------------------------------------------------
   本日、2人の身内が飛び立ちました。ひとりは途中2ヶ所を経由して南部アフリカでのNGO活動へ、ひとりはアジアの某国で技術サポート。どちらも外務省HPによれば、現在有効な【危険情報】のある国、”十分注意してください”の勧告の下での仕事となります。

高い失業率、諸物価の高騰、食糧、ガソリン等基本的物資の慢性的な不足、更には断続的な停電・断水などにより経済状況は悪化し、社会状況も悪化しております、とHPにあるようなところでの活動は、農業支援(技術者派遣も含めて)、コンテナなどによる物資支援、病院のベッド組み立て・贈呈、難民婦人職業訓練所支援、学校再建(校舎や水道施設)など多岐にわたります。この地域ですでに十数年の活動を続けているとはいっても、かなりの体力と精神力を要するはずです。

ある小学校の例。校舎は極めて粗末なもので、窓枠やドアの補修はされないまま、シロアリの被害は甚大、ダンボールの切れ端を利用した教材で、子どもたちは土間に座り込んで授業を受けている。また、他の小学校のレポートでは75%の子どもが栄養不足に陥っており、毎朝9時ごろになると子どもたちは食器を持って学校に集まり、1日1食、待ち遠しい食事・ポリッジの配給を受けている(英国のNGOの食料支援)とあります。学校に来れない子どもたちは・・。

ペシャワール会の中村医師のように-誰もが行かないところで誰もがしたがらないこと-を続けている人々がいます。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):命の耐えられない軽さ!  ■名前 : 団塊党  ■日付 : 05/7/26(火) 21:20  -------------------------------------------------------------------------
   ▼流水さん:

>それより何より失業・就職難・貧困などは、人間の心を出口のない不安に陥れるのです。生きる糧を手に入れることのできない人間の不安は、自分の存在そのものの不安なのです。その一方で高度情報化社会下での人間の心は、絶え間なく肥大化する欲望にさいなまれます。
>現実生活における不安と肥大化する欲望の落差に無防備にさらされ続けているのが、現代という社会に生きるわたしたちの宿命なのかも知れません。

世界中がこの問題と直面して生きていかなければならない時代が到来しました。
発展途上国の人達の不安は計り知れないものがありますが、物質的に満たされた生活を味わってきた先進国の人々もまた別の意味で底知れない不安をかかえていかなければならない時代が来ました。
個人間の貧富の格差、国と国の間の貧富の格差、この格差をどう考えるのかがこれからの世界の大きなテーマになる必要があると思います

>マルクスの理論は、世界が資本主義に覆われた世界が前提でした。今や、世界が彼の前提にようやく達したのです。

そのことが実感を持って感じられます。
これまでは資本主義の良い面だけがクローズアップしてくることが多かったのですが、これからは悪い面がいやでも見えてくる時代になりそうです。
ですからマルクスがもう一度見直されるのは歴史の必然的な流れだと思います。
世界が彼をどのようにこれから取り込めるのか、大きな課題だと思います。

>他の一つは、ブッシュ大統領やブレア首相が【人の命の大切さ】を口をきわめて説きますが、彼らの言説に違和感を覚える人が多いはずです。
>この理由は、彼らのいう【人の命の大切さ】は、とりもなおさず欧米人の命であり、人類などという普遍的なものでないからです。

テロは許せませんが、米英流の自己中心的な考え方はもっと罪深いのではないかと思います。
テロの大きな要因と言ってよいと思います。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(2):命の耐えられない軽さ!  ■名前 : 安本単三  ■日付 : 05/7/31(日) 13:46  -------------------------------------------------------------------------
   ▼団塊党さん:

横レスします。

以下の雑感は何も結論を出していませんがヒントとして読んで下さい。守秘義務に触れない程度で書きます。
私は国際協力機構JICAの技術研修に関与したことがあります。技術部門の研修会では国柄は違っても技術で発想が共通ですからよけいに研修員同士で仲良くなります。男女の仲が良くなりすぎる場合もありますが、妊娠即帰国です。研修終了のパーティーでは国際交流ここに極まれりと言う有様で、この点でのJICAの国際平和貢献を大いに評価します。

これじゃJICAのHPど変わりないので、雑感を述べます。JICAの研修生として本国から派遣される条件に、英語話せ読み書きできることと言うのがあります。英検2〜2.5級。ここで、すでに問題があるのです。

1.高等教育を受け専門用語を使いこなせれなければならない=途上国では富裕層です。中南米から来た人はほぼ白人で、少数がメスティソ=白人と先住民との混血でした。インディオ=原アジア系先住民は居ませんでした。後で気が付いたのですが、中南米では相続税という概念が薄いか無い。山間僻地のに住むか街で白人の下働きをするインディオには上昇するだけの財がない。
フジモリは、先住民と同系人種でありながら白人側に立っている。あの事件は私にとっては、非常に心をよじれさせるものになったのです。日系人が南米で初の大統領となり事件を「冷徹な戦略」でもって解決した我らがサムライ・フジモリ。人質日本人を救った日系の英雄。しかしテロリスト・インディオの絶望的な目。
なおアフリカ・インド・バングラデシュなどから来た旧英国植民地の人達は英語に慣れていると言う点で有利ですが富裕層に変わりない。私は、雑談で不用意にブラックマネーと言ったら、色は違っても価値は同じでしょと帰ってきた。私が黒い人たちを差別しているとやんわり注意されたのです。アンダーグランドマネーが正解なのでしょうか?明石大橋を案内した時のジョークで、橋も金も裏金も大きい?
これが万国に通用するのがなんとも。ナウイ問題でしょ。

2.各研修者履歴には必ず宗教が書いてあります。一番現実的な事として外食したとき何を食べるかで、まあ肉は鶏肉が無難なのですが、菜食主義者もいます。日本は食費が高いので一日2食、コンビニ食で研修費をうかせるチャッカリ出稼ぎ族もいます。
神戸は不思議な街で、神社・仏閣・キリスト教諸派・モスク・ヒンドウーなどの教会が併存しています。それらの間に争いはありません。それで彼らは思うのです。我々は聖地エルサレムを巡って血と血で争っている。この日本の寛大さ無原則さはなんなのだろう。
ここから私の空想:今の研修生たちはジャパニイーズ・プライムミニスター・コイズミが「人生色々」と言っている英字新聞を見る。その事で日本国民が二つに割れている。
我らの指導者は宗教的にも政治的にも原則に厳しい。この違いは何なのだ?

3.イランイラク戦争の時でした。一人のイラク人が我々イスラム同志はなんと馬鹿げたことをいているのか。日本で「しばらく暮らして」からから眺めると全くバカバカシイと。彼は、今イラクで生きているのか、宗教的に、政治的に何派なのかいつも彼の事を思い出す。
「しばらく暮らして」みないとその国の文化も自国の文化も見るえないように思うのです。ヨン様追っかけで韓国旅行しても韓国のことは塵ほど分かるにすぎないでしょう。韓国派遣のビジネスメンじゃないパーソン、なら分かるだろうが。

4.黄色人種から学ぶ白人のコンプレックス。ソ連崩壊で生じた途上国民、グルジア人のロシアに対する怨念と日本で学ぶ屈辱感。中南米から来た白人の心も複雑です。
ちなみに白人という呼び方は正確でなくコーケイジアンです。コーカサス人ということで力士黒海は白人の本家ということになります。ソ連崩壊で生じた途上国民でもキルギスなどは顔立ちも日本人に似たのがいるので余計なコンプレックスを感じないでしょうが。

5.研修生に対する日本国の誇り:新幹線で京都へ案内。説明不要。飛行機のように走る列車。アフリカ人は言う。これは日本人が作ったのか、白人の技術ではないのか信じられない。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(3):命の耐えられない軽さ!  ■名前 : 安本単三  ■日付 : 05/7/31(日) 14:15  -------------------------------------------------------------------------
   続けます。

英語がまあ世界共通語なんですが、
研修所では、チリ人とペルー人がスペイン語で楽しそうに話している。

この状況が心理的に日本人には分からない。日本以外の国で日本語を公用語としている国は無い。あそことあそこで過去に公用語化をすすめ失敗したが。サイパンの老人は流ちょうな日本語で天皇を拝めにゃ参った。実感がないから。今はUSAに帰属して良かったと思う。なにせ読み書きに不自由しないから。

ドイツ語はオーストリーでも話されている。

フランス語は旧植民地で。それが縁となり黒いフランス人がざらにいる。受け入れ賛成派と反対派。

日本語は未だに鎖国言語で中国語と大和言葉のチャンポンで音訓読みがあるから世界で最も難解な言語であると思う。コリアンは漢字を捨ててローマ字的なハングルにしたから分かり安い。
じゃあ対案があるのか?私に聞かれたって分かるわけじゃない?

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):マルチレス(1)  ■名前 : 流水  ■日付 : 05/7/28(木) 13:24  -------------------------------------------------------------------------
   個人的理由により、皆さん全部にレスをつける時間的余裕が取れませんので、マルチレスをお許しください。

わたしの書き込みに多くの方のレスをいただき感謝いたします。字数や枚数の制約により、わたしの意図が明確に伝わっていない点もありますので、多少補足説明をさせてもらいます。

まず最初に指摘したいのは、9・11は、偶然に起こったものではないという点です。
あれだけのテロを行うには、それ相当の理由があるはずです。米国がテロの標的になったのも、それだけの理由があったからなのです。まず、この点をきちんと認識する必要があります。

以前にも指摘したことがありますが、わたしたちは9・11より11・9という日付をもう一度想起する必要があるのです。
11・9――1989年11月9日、ベルリンの壁の崩壊の日。ここからソ連を中心とする東側社会主義国の崩壊が始まりました。冷戦勝利に酊ったことが米国の驕りと、そしていまの孤立をもたらしたという反省が米国内にも生まれているのです。
ウォルター・ラッセル・ミード米外交問題評議会先任研究員は「米国の問題は9・11から始まったのではない。それは11・9から始まったのだ。11・9こそが、米国の驕りの出発点だったのだから」 と語っています。
今、米国の9・11史観(9・11ですべては変わった)が、大幅な見直しを迫られているのです。
この点については、CIA要員なども【ソ連の崩壊は、米国の勝利ではなくて、ソ連の内部崩壊によるものだ】などという証言もあります。

9・11の結果、もっとも変わったのは米国だったのです。 9・11テロはテロリストが核を手にする終末論的な恐怖を米国と世界に植え付けました。それは米国の万能神話をうち砕いたのです。
自信満々だった世界唯一の超大国が突如、脆弱感と恐怖感に囚われてしまったのです。
この反応は大変よく理解できるのですが、米国や米国人が全く理解していないのは、世界の他の国々(核兵器を保有していない国々)は、常に脆弱感と恐怖感にさいなまされており、米国も少しはその思いを共有したほうがよい、という冷めた感情で眺めていたことです。

9・11に逆上した米国が【先制攻撃論】を打ち出し、アフガニスタンとイラクに侵攻し、体制を崩壊させ、占領体制を敷くに至ってテロリストの憎悪に油を注いだのです。(※ この評価については、米国内のネオコン派による陰謀説がいまだに消えません。簡単に言うと戦争を起こす口実にテロを容認したと言う説なのですが、アラブ諸国でいまだにこの陰謀説が信じられているところに、米国に対する不信感の深さを見ることができます)

テロの不安が各国に拡散するに及んで、テロリストに対する憎悪より反米感情と反米主義がイスラム社会以外にも広がっていったのです。米国の【先制攻撃論】や【ユニラテラリズム 】や【ダブルスタンダード】などが理解されるにつれ、世界各国で反米・嫌米感情が広まり、いまや世界平和の最大の障害は米国である、という認識が定着しつつあるといっても過言ではないのです。
イラク攻撃の大義が存在せず、米国のイラク占領がほとんど機能していない、アブグレブ刑務所の人権問題、ファルージャ攻撃の残酷さなどが世界に知られるにつれて、今や米国の唱える自由の理念をそのまま信じる人は世界の中で少数派に転落してしまったといっても過言ではないでしょう。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(2):マルチレス(1)  ■名前 : JS  ■日付 : 05/7/28(木) 13:41  -------------------------------------------------------------------------
   「11・9こそが、米国の驕りの出発点」について、よく解りました。
国際関係は複雑で難しいのですが、理路整然としていて理解できました。
しかし、テロリストの目的がいまいち判りません。
説明いただけませんか?

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(3):マルチレス(1)  ■名前 : 安本単三  ■日付 : 05/7/28(木) 14:30  -------------------------------------------------------------------------
   ▼JSさん:
>「11・9こそが、米国の驕りの出発点」について、よく解りました。
>国際関係は複雑で難しいのですが、理路整然としていて理解できました。
>しかし、テロリストの目的がいまいち判りません。
>説明いただけませんか?

横から失礼。
テロリストの心境:仮説
1.月並み:アメリカを中心とするイスラム侮蔑に対するヤケッパチ攻撃。
2.謀略説:ヤケッパチ攻撃を支援してアメリカを団結させ、反イスラム攻撃を正当化し、軍事産業を儲けさせる。対立双方への金の出所が同じ。

ついでに〜〜核武装=強さの誇示でなく=怯えの極み。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(4):マルチレス(1)  ■名前 : JS  ■日付 : 05/7/28(木) 14:56  -------------------------------------------------------------------------
   ▼安本単三さん:
>テロリストの心境:仮説
>1.月並み:アメリカを中心とするイスラム侮蔑に対するヤケッパチ攻撃。
>2.謀略説:ヤケッパチ攻撃を支援してアメリカを団結させ、反イスラム攻撃を正当化し、軍事産業を儲けさせる。対立双方への金の出所が同じ。

テロに資金供与しているのはどこの国でしょうか?
アメリカは、シリアだとして、イラクへの武器とテロリスト支援をしないことを要求していますが。

また、ブッシュが、アルカイダを筆頭とするイスラム原理主義のテロリストたちを支援しているとして、悪の枢軸イラクとも言って、侵略戦争を始めたのですが、いかにもウサン臭さとキナ臭さを感じます。
本当の理由は、イラクの豊富な石油資源の独占は明白ですよね。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(5):マルチレス(1)  ■名前 : 安本単三  ■日付 : 05/7/28(木) 17:08  -------------------------------------------------------------------------
   ▼JSさん:
>
いかにもウサン臭さとキナ臭さを感じます。
>本当の理由は、イラクの豊富な石油資源の独占は明白ですよね。

政治家はときにしばしば、利益追求を美しい言葉で飾る。

流水さんの総括は論理として理解できる。しかし、我々が心で理解できるのは、古典的テロつまり政治的に見て反対派の要人を暗殺する。
我が国でもどこでも歴史が始まった途端に見られる。
ブルータスお前もか。浅沼稲次郎。
これは、それなりにテロリストの意識を理解できる。しかし女子供巻き添えの無差別テロとなると理解を超える。

それは、日本が原理主義を過去に持たなかったからではないか。
明治急ごしらえ国家神道に復帰せよと森喜朗は叫ぶ。明治急ごしらえ天皇を中心とする神の国が原理にはならない。死んだら皆神になるというのは原理ではない。
伊勢神宮・菅原道真・徳川家康・吉田松陰・第二次大戦軍没者皆が神になるというような国が他にあるのだろうか。批判しているのではない。自問自答する。
つまり日本という風土には「原理主義的であるがゆえに民族を越えて広まる」という宗教感が無い。

仏教は根本的には無神論で色即是空・空即是色て他宗教には比較的寛大。
日本の仏教はチベット・中国経由で歪んでおり多神論的で、諸如来あり。

ユダヤもキリストもイスラムも一神とサタン=悪魔がいる。
神とサタンが一所に葬られることはない。
ブッシュは女子供巻き添えの大量殺戮したあと、教会で祈り、みそぎをすると言えば、日本人に分かるのか。教会で懺悔してケロリとして出てくる。

アメリカの次の手は東北アジアに火をつけ、日本人を先兵にする。つまり黄色んぼ同志の戦争だ。これはたまらなく美味しい。
私は、部分改憲派だったが、自問自答するうちに改憲して普通の軍隊を持ち、中台紛争へと進み得る日本が見えて来た。護憲の意味が見えてきた。

以上、雑感。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(6):マルチレス(1)  ■名前 : JS  ■日付 : 05/7/29(金) 9:04  -------------------------------------------------------------------------
   ▼安本単三さん:
>それは、日本が原理主義を過去に持たなかったからではないか。
>明治急ごしらえ国家神道に復帰せよと森喜朗は叫ぶ。明治急ごしらえ天皇を中心とする神の国が原理にはならない。死んだら皆神になるというのは原理ではない。

原理主義とは、宗教上の原典を絶対視する主義のことです。
・キリスト教では、旧約聖書の創世記の神話を字句通り正しいとみる聖典崇拝思想主義。
・イスラム教では、西洋近代文明に反発するムスリムが宗教的自覚をうながすためにはじめたイスラム復興運動の主義。
・ユダヤ教では、イスラエル建国当初は世俗主義の国であったが、イスラム教徒との非妥協的な対決姿勢をとる右派勢力が増し、ヨハネの黙示録の預言を成就させようという主義。
以上で間違いないですか?

日本には原理主義は無かったと仰いますが、有りますよ。
創価学会がその代表です。
・創価学会では、池田太作(大作)の言葉を絶対視する主義。

>仏教は根本的には無神論で色即是空・空即是色て他宗教には比較的寛大。
>日本の仏教はチベット・中国経由で歪んでおり多神論的で、諸如来あり。

日本人の思想は、仏教の思想だと思います。
「他宗教には比較的寛大」が良いところではないでしょうか。

>アメリカの次の手は東北アジアに火をつけ、日本人を先兵にする。つまり黄色んぼ同志の戦争だ。これはたまらなく美味しい。

そうですね。アメリカの思惑はこれにあるのかも知れません。
日本は独立国としてアメリカに毅然とした態度で外交すべきです。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(7):マルチレス(1)  ■名前 : たけチャン  ■日付 : 05/7/29(金) 10:36  -------------------------------------------------------------------------
   ▼JSさん:
>▼安本単三さん:
>>それは、日本が原理主義を過去に持たなかったからではないか。
>>明治急ごしらえ国家神道に復帰せよと森喜朗は叫ぶ。明治急ごしらえ天皇を中心とする神の国が原理にはならない。死んだら皆神になるというのは原理ではない。
>
>原理主義とは、宗教上の原典を絶対視する主義のことです。
>・キリスト教では、旧約聖書の創世記の神話を字句通り正しいとみる聖典崇拝思想主義。
>・イスラム教では、西洋近代文明に反発するムスリムが宗教的自覚をうながすためにはじめたイスラム復興運動の主義。
>・ユダヤ教では、イスラエル建国当初は世俗主義の国であったが、イスラム教徒との非妥協的な対決姿勢をとる右派勢力が増し、ヨハネの黙示録の預言を成就させようという主義。
>以上で間違いないですか?

横レス失礼。
アメリカのキリスト教原理主義は進化論を否定しています。
現在、アメリカ南部地方では進化論を記述しない教科書の裁判が起きている。
進化論を否定するのは、「ご先祖様は素晴らしかった、現在は堕落している」と考えるからである。その意味では孔子も原理主義者であった。中国が2500年間も居眠りをしていたのは、進化論を否定していたからである。居眠りのお陰で中華は一体であるとも言える。

キリスト教原理主義もイスラム教原理主義も現状が堕落していると見るところが共通している。なぜ堕落しているのか?マルクスは価値観の倒錯と考えた。労働こそが人間を人間たらしめているものとした。しかし、マネーゲームだけをみても現状は倒錯している。ホットマネーが実体経済を壊している。マルクスは価値観の倒錯を諸矛盾の止揚によって解決すべきであるとした。

日本の宗教、創価学会の特徴は、どなたがが言われていた絶対主義にある。信者同士の横の繋がりよりも、上下関係が強い。横の繋がりが無いことから、創価学会以外の人々からは胡散臭い宗教と見られるわけである。また宗教広報が強引でカルト的であると見られるのも、横の繋がりが弱いからである。またどなたがが言われた、日本の宗教が外国人に知られていないのも、日本の宗教では信者同士の横の繋がりが弱い、つまり蛸壺であるということが関係している。

ヨーロッパの中世の宗教改革は、教会に依存しない信仰であった。教会に行かなくても、神父の御託を聞かなくても、聖書を自分で解釈し実践することが信仰の新しい形になった。そのような宗教改革を日本では経験していない。日本ではむしろ宗教などどうでも良いじゃんと考えられている。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(3):テロと戦争の区別(1)  ■名前 : 流水  ■日付 : 05/7/28(木) 15:45  -------------------------------------------------------------------------
   JSさんへ

テロリズムと戦争の区別はどこにあるのでしょうか。多くの議論は、戦争は国家が行う行為だから正当で、テロリズムは組織ないし個人が行う行為だから犯罪的行為であるという前提にたっています。
この前提に立つと、テロリズムは忌むべき行為という結論になります。
テロリズムに対するわたしたちの考え方は、上記の価値判断に無意識に寄りかかっていると思います。
わたしたちは、善悪という価値判断を抜きにして、もう一度「テロリズム」と「戦争」の区別を検討してみる必要があると考えます。

【戦争の古典的定義と現代的定義】
●  「戦争」の古典的定義
【国家が自己の主権の表現として、他の国家との対立を解消するためになされる公式の国家の行為 】と定義されます。

ところが世界的規模での戦争は、第二次大戦を境にして影を潜めました。日本人にとっては、戦争というと第二次大戦までを意味しているのはこの事実によります。ところが、第二次大戦以降も全く戦争はなくなっていないのです。ただ、名称が【地域紛争】などに変化しただけだったのです。では、第二次大戦前とそれ以降の戦争に違いがあるのでしょうか。
一番大きくて決定的な違いは、戦前の戦争には【終戦】という概念が存在し、戦後の戦争には【停戦】という概念しか存在しないところにあるのです。
朝鮮戦争・ベトナム戦争・湾岸戦争など、「停戦」という言葉は存在しても、「終戦」という言葉は存在しなかったのです。
今回のイラク戦争でも、ブッシュ大統領の宣言は【主要な戦闘の終結宣言】であって【終戦宣言】ではなかったはずです。
この【あいまいさ】に第二大戦以降の戦争の特徴があります。

この最大の理由は、戦後の秩序が第二次大戦の勝者によって形成されたところにあります。
第二次大戦前、帝国主義列強による世界分割が行われたのですが、戦後米ソっを頂点とした冷戦時代には、核を持った二大超大国の地球規模の対立が行われ、米ソ二陣営内部のそれぞれの戦争をほとんど不可能にしたのです。そのため、もし、戦争が生じても国境変更などの明白な形での勝敗をつけることは実質的に不可能になりました。

他の理由は、国際連合の成立です。国連は 主権平等と民族自決を国際秩序の根本原則に掲げました。さらに、自衛戦争以外の戦争を違法化したため、領土の獲得などの国益追及は、名目上不可能になったのです。
そのため、「戦争」を名乗ることが実質的に難しくなり、「紛争」「衝突」等の名称が用いられたのです。

もう少し、詳しく書くと、国連憲章の容認する軍事行動は、1.個別的自衛権2.集団的自衛権3.集団安全保障の3つであり、それ以外の戦争は国際法違反ということになります。
このような、戦争の古典的定義の時代は、戦争をするのは軍人であって市民ではなかったのです。この掲示板でもしばしば話題になる、戦時国際法(ジュネーブ条約)などの一定のルールを持つ一種のゲーム的要素が強かったのです。

ところが、現代の戦争は、このような古典的戦争形態とは、様相を異にします。
戦争が、国家が行う公式なものではなくなり、対立を解消するものでもなくなりました。9・11テロに対する報復として米国が行ったアフガン戦争で典型的に見られた戦争の形態です。
ビン・ラデインと彼が率いるアルカイダを殲滅すると称して、アフガニスタンを攻撃するという行為は、戦争の古典的概念からいえばとても認められないものです。
ですから、アメリカは【非対称型戦争】という概念を持ち出して正当化したのだと思います。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(3):マルチレス(2)  ■名前 : 流水  ■日付 : 05/7/28(木) 15:56  -------------------------------------------------------------------------
   つまり、アフガン戦争で典型的に見られるように、現代の戦争は、国家と国家の間にある状態ではなく、【人々の間】にある状態であるといえます。イラク戦争でもこのことはいえるのです。フセイン大統領はタイラントであったかもしれませんが、テロリストではなかったはずです。現在のイラクのテロの横行は、米軍侵攻が招き入れたものなのです。
ビンラデイン率いるアルカイダが起こしたとされる9・11のテロは、国家の犯した戦争行為ではなくて、基本的には個人ないし組織が犯した犯罪行為なのです。ですから、これを理由にアフガンに侵攻したり、イラクに侵攻したりする行為は、裁判の代替物やゲームというよりは、単なる「暴力」であるとみなすことができます。
ただし、この「暴力」は、高度に【組織された暴力】なのです。そのため、死者数は市民が圧倒的に多いのです。開戦以来、イラク民衆の死傷者数が10万人を超していることがこのことを証明しています。 

古典的な戦争観では、「戦争・内戦・軍事侵攻・軍事的介入・自衛力の行使・集団安全保障上の強制措置」のような仕分けが成り立っても、現代ではこのような分類すること自体が困難なのです。 

古典的な戦争観では、「戦争・内戦・軍事侵攻・軍事的介入・自衛力の行使・集団安全保障上の強制措置」のような仕分けが成り立っても、現代ではこのような分類すること自体が困難なのです。 
こう考えると、現代では【テロリズム】と【戦争】の区別をすることがきわめて困難です。
その差は、1.テロリズムの暴力は散発的であり、戦争の暴力は一定期間の継続性がある 2.テロリズムの暴力は行使の時点で一方的であるが、戦争の暴力は双方向性である、くらいなものではないでしょうか。

パレスチナ問題におけるハマスなどのテロリズムとイスラエルの報復攻撃を考えるとき、イスラエルの行為を「戦争行為」と捉えることは、どう解釈しても難しいですし、イスラエルの報復攻撃は、国家による「テロリズム」としてしか解釈できないものです。
アメリカがイスラエルに「自衛権」があるといっているのは、「戦争」という文脈でのみ有効性を持つはずです。しかし、アメリカはパレスチナ過激派の攻撃を「テロリズム」として、口を極めて非難します。
このアメリカの論理は、どう考えても理論的には完全に破産しているとしか思えません。

つまり、現代における「戦争」はもはや「暴力」との差異を見つけることが難しいのです。
そのため、単なる暴力に近い戦争を人々に受け入れさせるには、スローガン(大義名分)が過去の戦争以上に必要になるのです。一つは 【ナショナリズムの鼓吹】ですし、他の一つは【正戦論の主張】です。
このことは、9・11以降のアメリカを見ればよく理解できます。
TV・新聞などで見られたように、米国内における「ナショナリズム」鼓吹(アフガン戦争・イラク戦争前の国旗の乱立が象徴)、と国内向け、国際向けには【正戦論】の主張です。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(3):テロと戦争の区別(3)  ■名前 : 流水  ■日付 : 05/7/28(木) 16:16  -------------------------------------------------------------------------
   では、【正戦論】とは何でしょうか。
これは、戦争を1.正しい戦争2.不正なものとに区別する考え方をいいます。
TVでおなじみのように、9・11以降、ブッシュ大統領が、他国に対して、「善」と「悪」に分ける二分法で迫っていましたが、【正戦論】の典型です。

これをよく考えて見ると、【正戦論】の前提には、「あらゆる戦争は正当化できるものではない」という考え方があるのです。この掲示板でも散見しますが、「自分は決して戦争を肯定していないが、他国から攻められたらどうするかを考えたら、やむ負えない」。だから、そのための準備をするし、多少の暴力もやむ負えないという意見があります。これも【正戦論】の一変種だと考えられます。
つまり、自分は【正しい戦争のみが、道徳的に許される。】と考えている。【そのような自分が行っているのだからこの戦争は道徳的に正しい】。だから道徳的には許されない戦争という不正なを行っている】
恐らくこれがブッシュ大統領の思考過程ではないかと思います。

だから、戦争を正当化する過程が非常に重要になるのです。第一に戦争を始める前に「戦争への法」を満たす必要があり、第二に戦争遂行過程において、「戦争における法」を満たす必要があります。つまり、正しい戦争を正しい方法で遂行しているという必要があるのです。その正しさとは、 秩序を維持するためという名分なのですが、イラク戦争やアフガン戦争を見れば、現実は戦争は原状回復でしかないか逆に秩序破壊かもしれないのです。

正戦論の問題点は、どうしても宗教的原理主義に傾きやすいところにあります。
ブッシュ大統領の正戦論を見れば明らかなように、キリスト教原理主義(クリスチャン・コアリション)の影響が色濃く認められるます。
アルカイダにしろハマスにしろイスラム原理主義です。ジハードという考え方は、正戦論そのものであるといえます。
さらに、秩序維持という場合の【秩序】の概念が問題になります。誰のための秩序か、という議論が起きるのは避けられないのです。
正戦論の包含するこれらの疑問点を考えると、戦争の大義名分としての正戦論は理論的に成立し得ない、と思います。

結論的にいいますと、現代においてテロと戦争の区別はほとんどないと思います。あるのは、二つの原理主義の争いは、理論的にも不毛ですし、民衆の不幸を増幅するだけだと言うことだと思います。



 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(4):テロと戦争の区別(3)  ■名前 : ワン太郎  ■日付 : 05/7/28(木) 17:08  -------------------------------------------------------------------------
   ▼流水さん:

大論文 読ませていただきました。
とても参考になり、おおよそ納得できる内容でありました。

>結論的にいいますと、現代においてテロと戦争の区別はほとんどないと思います。あるのは、二つの原理主義の争いは、理論的にも不毛ですし、民衆の不幸を増幅するだけだと言うことだと思います。

「理屈・理論」によるテロと戦争の区分はおっしゃるとおりだと思いますが、
市民レベル(民衆)の「テロに対する感情」が問題です。

テロは卑怯、正面からの戦いを挑まない、全く無関係の市民を標的にする・・・
・・・といったものがあると思います。

「襲うにしても<闇討ちはキタナイ>」という感覚でテロが評価された場合、
テロによる「最終目的の達成」という意味に効果をもたらすのかどうか?

「目先の目的」 : 邪魔者を消す、あだを討つ、自分達の存在を示す・・・
ということは満足しても、
「自分達の考える社会」の実現という最終目標の達成に効果がある と信じているのだろうか、この点がとても不思議に感じます。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):マルチレス(2)  ■名前 : 流水  ■日付 : 05/7/28(木) 14:11  -------------------------------------------------------------------------
   反米主義の背景は複雑です。それを説明するものに4P理論というものがあります。
Power.Policy.Performance.Personalityの頭文字をとったものですが、ハイパーパワー(一極構造)、中東政策(親イスラエル路線)、一国主義的態度(国連軽視)、ブッシュ大統領の個性(「テキサス」と「神」)のそれぞれが重なり合って、世界の反米感情を刺激しているのです。 それに テレビとインターネットが加わり、グローバル化と民主化がそれに加わり、増幅しています。

●グローバル化は、それぞれの国民、集団のナショナル・アイデンティティー感覚を増幅します。米国は時にそれに対する抑圧者として意識されるのです。現在のように世界中の国民生活が二極化し、貧富の差が拡大すると、ますますこの傾向は強くなります。
この数年、日本でも目立ち始めたナショナリズムを声高に叫ぶ人々の増加は、グローバリズムの進行とともに目立ち始めて社会の二極化が看過できないところまで進行していることを照明しています。
●民主化は、これまで強権政治の中で内にくぐもっていた声を外に解き放ちます。
現在、中央アジア各国で進行している民主化要求の進展は、これまで強権支配の下で沈黙せざるを得なかった民衆たちの声を解き放ちました。当然ながら、その背後には米国・EU諸国とロシアの大国の石油資源を巡る争いが背景にあることは疑いないのですが、それを考慮に入れてもこれまでの政権の自由の抑圧が酷すぎたのです。
また、韓国では若い層を中心に経済発展と民主化への誇りが生まれています。米国はそれらを抑え込み、北朝鮮との平和統一を邪魔する存在と見なされつつあるのです。
しかし、世界の反米主義を生む最大の元凶は米国の言動です。安本さんが指摘する米国の驕(おご)りです。 米国内でも、ミード氏のようにそれに対する反省の言葉が聞こえ始めていますが、それほど大きな声にはなっていないのです。

翻って日本を考えるますと、現在日本国内のマスメデイアに露出する評論家などの顔ぶれが、少しずつ変化しています。米国のちょうちん持ちをしていた学者・評論家などが、少しずつ姿を消し、イラク戦争前から現在の状況を予見し、米国の政策批判を繰り返していた学者・評論家などの露出が増えています。
マスメデイアの無定見といえばそうなのですが、逆にマスメデイアは時代の動向に敏感でなければ生きていけない、という視点からみれば、いまや米国流【力の論理の政策】の限界が国民の目に明らかになってきた、という証左でもあるのです。

問題は、21世紀日本はどのように生きたらよいのか、という【パラダイム】が見えないところにあるのです。これが、民主党が今一歩のところで政権に手が届かず、小泉政権が延命している理由でもあります。しかし、小泉政権の本質が全く反国民的であることが、薄皮を剥ぐように明らかになりつつあります。
わたしの認識は、まずこの反国民的政権を打倒し、賞味期限の切れた自民党を崩壊させることが最重要課題だと考えています。
現在の状況を野球の試合で例えれば、ノーアウト一塁二塁のようなものです。そのとき、ベンチの采配をどうするか。バントを使うか、強行するか、制球を乱した小泉投手が四死球を出すのを待つか。

民主党の物足りなさは、こういうチャンスにどういう策を採るかが明確でないところにあります。それは、チーム作りの長期的コンセプトがはっきりしていないところにあります。
この機会に小泉政権を打倒し、自民党支配を終焉させて、日本の支配構造を変容させるのが目標なら、ここは強攻策で一気に相手の息の根を止めなくてはなりません。その為には、共産党・社民党などと連携したり、自民党内の反小泉派を増加させる必要があります。
多少食いたりなさが残りますが、このような大きな戦略を描いて行動してほしいと思います。
団結とか連帯とか言葉はどうでもよいのですが、とにかく日本の大状況を変えるという一点で共同歩調をとるときだと考えています。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(2):マルチレス(2)  ■名前 : 安本単三  ■日付 : 05/7/29(金) 9:28  -------------------------------------------------------------------------
   ▼流水さん:

>民主党の物足りなさは、こういうチャンスにどういう策を採るかが明確でないところにあります。それは、チーム作りの長期的コンセプトがはっきりしていないところにあります。
>この機会に小泉政権を打倒し、自民党支配を終焉させて、日本の支配構造を変容させるのが目標なら、ここは強攻策で一気に相手の息の根を止めなくてはなりません。その為には、共産党・社民党などと連携したり、自民党内の反小泉派を増加させる必要があります。
>多少食いたりなさが残りますが、このような大きな戦略を描いて行動してほしいと思います。
>団結とか連帯とか言葉はどうでもよいのですが、とにかく日本の大状況を変えるという一点で共同歩調をとるときだと考えています。

つまり〜〜私の言うところの小異を争いつつ大同につく〜〜
その大同の方向性がイマイチということ。

民主党は小沢一郎唱える国連中心、自衛隊:国際貢献の呪縛。湾岸戦争に大金だけを出しかえって米国から憎悪された小沢一郎のトラウマ。
現在、国連というものがどういう機能をしているのか?小沢一郎は幻想を抱いているのではないのか?連合国を国連と訳した日本人の自己欺瞞から発する国連中心主義という幻想なのか現実なのか。確かに国連:WHOなどは鳥インフルエンザ対策などで機能しているのだが。軍事においてはアメリカ主導の国連ではないのか。
日本の常任理事国入り?アメリカ+半アメリカに何の意義が?

ところで、仏教原理主義の国に気が付いた〜〜タイ王国。日本の葬式仏教のようではなく。カルト的でもなく、釈迦の教えに忠実に瞑想・修行などを行う。タイ王国内には当然残忍な人もいるが、国家としてみれば、明治に近代化に目覚めた点で日本と同じだ。しかし仏教の課題は、傲慢・渇愛を捨てることだから、他国を侵略する事なく征服されること無く今日に至っている。

日本は、明治になり、欧米列強の帝国拡大主義に対抗しつつそれを真似し、朝鮮半島、台湾植民地化、中国大陸〜〜南方戦線へ。その心の拠り所としての国家神道。

国家神道とは何か?日本人には何となく分かる。しかし他民族に分かるのか?
仏典、ユダヤ教典、バイブル、コーラン(みな要約しか読んでいないが)は信仰していなくともそれなりに筋を追える。すなわち、越民族=国際性がある。ユダヤ教は一民族教ではあるが。

日本人は、過去、朝鮮人に日本の天皇を拝めと言った(天皇家先祖は半島からという半ばジョーク)が拝まねばならない気持にさせるストリーが無い。芥川龍之介は言った。聖書は一冊の文学書だと。

日系アメリカ人がしばしば私に問いかけて来た。仏典には英訳があり分かる。
現に私もThe Teaching of Buddha=英和対訳仏教聖典:仏教伝道協会を座右の銘としている。
が、日系アメリカ人は聞く、日本の神道のテキストは無いのか?各大神宮にパンフらしきものがあり英訳があったとしても観光案内程度でしかない。
むしろアメリカにおいて日本の神道は日本人の精神構造を理解し、日本人を上手くあしらい把握する高度な専門書でしかない。こんな専門書を読むのはアメリカにおいて心理学者かCIAのぐらいのものだろう。一般人には目が届かない。つまり日本神道には聖書がない。
あるとすれば、日本神話で、エッチ好きの私にはたまらなく面白い。黄泉の国の妻を迎えに行き振り返っちゃダメヨを振り返るの愚〜〜神々の前でストリップショー〜〜などなど。

旧約聖書にカインとアベルの兄弟喧嘩がある。何の事はない、ユダヤ教からキリスト教とイスラム教が産まれ、現在喧嘩をしている。
これを、しかし文明の衝突などと言う学者の口当たりの良い解釈に騙されてはなら
ない。
アラブには石油が出る。そしで石油経済の要所を押さえているのはユダヤ人だという皮肉な現状。当然アラブの金持ちはユダヤに接近する。
その上にブッシュのキリスト教原理主義:民主主義爆弾が降ってくる。
アラブ・イスラムの貧困層は我慢がならない。一部は、自暴自棄になる。アッラーの名においてビンラディンの名において。
しかし、指名手配のビンラディンはこうも長く自由でいられるのか不思議でならない。フセインは簡単に捕まったのに。

流水さんのよう理論的にまとめるのは下手だが、刺激を受けて以上のように頭が回転した。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(3):マルチレス(2)  ■名前 : 流水  ■日付 : 05/7/29(金) 10:55  -------------------------------------------------------------------------
   ▼安本単三さん:
●日系アメリカ人がしばしば私に問いかけて来た。仏典には英訳があり分かる。
>現に私もThe Teaching of Buddha=英和対訳仏教聖典:仏教伝道協会を座右の銘としている。
>が、日系アメリカ人は聞く、日本の神道のテキストは無いのか?各大神宮にパンフらしきものがあり英訳があったとしても観光案内程度でしかない。
>むしろアメリカにおいて日本の神道は日本人の精神構造を理解し、日本人を上手くあしらい把握する高度な専門書でしかない。こんな専門書を読むのはアメリカにおいて心理学者かCIAのぐらいのものだろう。一般人には目が届かない。つまり日本神道には聖書がない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この問題は意外と知られていないのですが、明治初期国家神道を推進しようとしたとき、神道は理論的には仏教に全く歯がたたなかったのです。
宗教の教義というものは、キリスト教でもイスラム教でもそうですが、きわめて理論的で精緻なものです。
日本の仏教も平安時代以来きわめて精緻で理論的な教義を作り上げてきたのです。今でも【学の天台】という言葉が残っているように、天台宗の座主は京大の印度哲学科などを卒業した一流の学者がなるように、どの宗派もきわめて学問的には深いものがあるのです。
その意味では、幕末の平田神道などに端を発する国家神道には、仏教ほどの学問的蓄積がなかったのです。
しかも、明治以降、地方の神社などが凄まじい勢いで淘汰されました。地方の村々に残っていた神社(鎮守の森)も無くなっていったのです。これが神道の理論的闘争の果てにそうなったのなら、生き残った神道の理論性も高かったのでしょうが、国策として政治の力でそうなったのですから、理論性を高めることにはならなかったのです。
国家神道の概説書のようなものがないというのは、そういう事情もあるのではないでしょうか。

●あるとすれば、日本神話で、エッチ好きの私にはたまらなく面白い。黄泉の国の妻を迎えに行き振り返っちゃダメヨを振り返るの愚〜〜神々の前でストリップショー〜〜などなど。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
わたしは神楽の故郷の生まれです。天照大神が天岩戸に隠れた時、その前で神々が
踊ったわけですが、それこそ薄物一枚を身にまとって踊るわけですね。恐らく安本さんなどのような神様が、かぶりつきで大声をあげて喜んだろうと想像できます。
これが日本のストリップの嚆矢だと言われているものですね。わたしもこの種の話は大好きですが、これ以上やると叱られそうなので、ここらあたりでやめておこましょう。

●アラブには石油が出る。そしで石油経済の要所を押さえているのはユダヤ人だという皮肉な現状。当然アラブの金持ちはユダヤに接近する。
>その上にブッシュのキリスト教原理主義:民主主義爆弾が降ってくる。
>アラブ・イスラムの貧困層は我慢がならない。一部は、自暴自棄になる。アッラーの名においてビンラディンの名において。
>しかし、指名手配のビンラディンはこうも長く自由でいられるのか不思議でならない。フセインは簡単に捕まったのに。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ビンラデインはCIAのお友達ですからね。あらゆる可能性が考えられると思いますよ。
米国のネオコン派にとっては、テロとの戦いの名目でこれから何十年か戦争ができる、ビンラデインにとっては米国との戦いを継続でき、生きながら伝説となることができる。よく考えてみると、両者の思惑が一致するのですよ。ネオコン派とビンラデインはコインの裏表、というのがわたしの説です。
>

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(4):マルチレス(2)  ■名前 : 安本単三  ■日付 : 05/7/29(金) 15:56  -------------------------------------------------------------------------
   流水さん

仏教は、難しいようで極めて論理的。本当は輪廻からの解放など難しいんですが。
私には、般若心経とりわけ、
色即是空・空即是色・因縁だけでよい。

色即是空=同窓会に行き昔のクラスのマドンナ色が無惨にも空、水上勉さんもそう言われておりました。
色即是空これが分からなかった〜〜縁で説明できる〜〜流水さんはコロリと産まれて来た=空から色へ。それはご両親の縁で。

縁で産まれたのなら流水さんは結果に過ぎないのだが、流水さんが縁会って奥さんと結ばれお子があるとしたら、流水さんという原因から子という結果を生む。原因・結果・原因・結果〜〜つまり因縁。

シャカムニという人は生理学・分子生物学の元祖のような人だと思う。私の体を私と思っているが新陳代謝しているから私の体と言う物が固定してありはしない〜先月食べた卵が筋肉の一部になっている。心も私確固たる私があるようで私が支配できない〜妻に怒鳴られればいちころで変化してしまう。すべてが流れている。
池田大作〜仏教の反対極にある権力欲の顔である。俺は俺だと顔に書いてある。

もう一方の教科書問題。
私は、日本の学校でなぜギリシャ神話を学ぶのか不思議だった。なぜ日本神話でないのか?
この歳になって気がついた。明治政府にとっては仲の良かったり悪かったりする神々、エロチックな日本の神々全体は都合が悪く、スサノウなど都合の良いものだけ強調し軍国主義に利用した。古代史の大事件天皇家の内紛壬申の乱も語るに都合がわるかった。このトラウマは皮肉にも日教組に受け継がれ、日本神話・古代史の全体を語ることは左右両陣営から否定された。

私の少年時代の神楽は出雲系。やまたのオロチ=オロチョン。白兎=ペルシャ系説もある。スサノウは大和系。実はスサノウはくしなだ姫に飲み込まれた?中国地方のジョーク。興味は尽きない。

イスラムのやけっぱちテロについてはまた考えてみる。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(5):マルチレス(2)  ■名前 : 安本単三  ■日付 : 05/7/30(土) 6:31  -------------------------------------------------------------------------
   流水さん

訂正します。大ミスです。

仏教は、難しいようで極めて論理的。本当は輪廻からの解放など難しいんですが。
私には、般若心経とりわけ、
色即是空・空即是色・因縁だけでよい。

「色即是空」=同窓会に行き昔のクラスのマドンナ色が無惨にも空、水上勉さんもそう言われておりました。
「空即是色」これが分からなかった〜〜縁で説明できる〜〜流水さんはコロリと産まれて来た=空から色へ。それはご両親の縁で。

縁で産まれたのなら流水さんは結果に過ぎないのだが、流水さんが縁会って奥さんと結ばれ、お子があるとしたら、流水さんという原因から子という結果を生む。原因・結果・原因・結果〜〜つまり因縁。

瀬戸内寂聴さんはこれを分かりやすく説明してくれる。嫁姑・不倫問題などなど。

シャカムニという人は生理学・分子生物学の元祖のような人だと思う。私の体を私と思っているが新陳代謝しているから私の体と言う物が固定してありはしない〜先月食べた卵が筋肉の一部になっている。心も私確固たる私があるようで私の心を支配できない〜妻に怒鳴られればいちころで変化してしまう。すべてが流れている。
池田大作〜仏教の反対極にある権力欲の顔である。俺は俺だと顔に書いてある。

もう一方の教科書問題。
私は、日本の学校でなぜギリシャ神話を学ぶのか不思議だった。なぜ日本神話でないのか?
この歳になって気がついた。明治政府にとっては仲の良かったり悪かったりする神々、エロチックで喧嘩の絶えないそれでいて、大らかな日本の神々全体は都合が悪く、スサノウなど都合の良いものだけ強調し軍国主義に利用した。古代史の大事件天皇家の内紛壬申の乱も万世一系の現人神の純なるご先祖の話として語るに都合がわるかった。

私の少年時代の神楽は出雲系。やまたのオロチ=オロチョン。白兎=ペルシャ系説もある。スサノウは大和系。実はスサノウはくしなだ姫に飲み込まれた=性的に見ると?中国地方のジョーク。興味は尽きない。
国家神道も戦後左翼もこれら大らかな神々を否定した。
流水さんが見たのは高千穂系?まさかラサール高のご出身では。

イスラムのやけっぱちテロについてはまた考えてみる。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(3):マルチレス(2)  ■名前 : 昼寝もぐら  ■日付 : 05/7/29(金) 23:35  -------------------------------------------------------------------------
   ▼安本単三さん:
>旧約聖書にカインとアベルの兄弟喧嘩がある。何の事はない、ユダヤ教からキリスト教とイスラム教が産まれ、現在喧嘩をしている。
>これを、しかし文明の衝突などと言う学者の口当たりの良い解釈に騙されてはなら
>ない。


文明の衝突というのは、言ってる学者達からすれば大仰な感じがしていいでしょうけど、論点のズレを感じますね。宗教は関係ないことはないけど、それほど関係があるとも思えません。

宗教とは、人を支配しようとする者にとって、自分で信仰するものではなく、下の者に押し付けるもの、利用するものでしょう。原理主義となればなおさらそうだと思います。(もちろん100%こうだと言うつもりはありません。純粋に信仰している人は大勢います)

キリスト教では、右の頬をぶたれたら、左の頬を出せと言います。しかし、こんなことは西欧人にはまずできないことでしょう。右の頬をぶたれたらすぐ決闘です。決闘は騎士道精神。騎士道精神で戦争したあとは、教会で祈り。

隣人を愛せよというのもあります。ならば、イスラム教を愛せよ。(これはイスラム教に対しても言えること)

なにはともあれ、テロは許されるものではありません。そのもとを作ったのは欧米とえるでしょう。日本はまだテロの攻撃は受けていないので、この立場を利用し、テロと戦うのではなく、テロの主導者と話をし、欧米との仲介くらいやってほしいものです。

追記
自爆テロの指導者は、自分自身は自爆テロをできるだろうか。
戦争の指導者は、自分自身は前線で戦うことができるだろうか。
自民党をぶっ壊すと叫ぶ者は、本当にぶっ壊すことができるだろうか。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(4):マルチレス(2)  ■名前 : 安本単三  ■日付 : 05/7/30(土) 15:49  -------------------------------------------------------------------------
   ▼昼寝もぐらさん:

>なにはともあれ、テロは許されるものではありません。そのもとを作ったのは欧米とえるでしょう。日本はまだテロの攻撃は受けていないので、この立場を利用し、テロと戦うのではなく、テロの主導者と話をし、欧米との仲介くらいやってほしいものです。
>
>追記
>自爆テロの指導者は、自分自身は自爆テロをできるだろうか。
>戦争の指導者は、自分自身は前線で戦うことができるだろうか。
>自民党をぶっ壊すと叫ぶ者は、本当にぶっ壊すことができるだろうか。

私の父は小泉純一郎の父とほぼ同世代で、小泉純一郎の父は内地にいて、私の父にはすでに負けると知りつつ、昭和19年赤紙が来て、中国人を機関銃で殺しまくり見方も沢山死にました。
そして昭和21年に帰って見れば、彼の妻=私の母は30才で病没しており出迎えておらず。下りた駅から1里の道を起きては這い起きては這い、心もよれよれになって帰ってしばらく濁酒びたり。
これは事実なのです。私はPC打ちつつ泣いています。
この責任はだれなのですか?仕方ないから赤紙出した?誰の名において赤紙がだされたのですか?どうしてわざわざ無責任国家だと得意げに強調して自慢する人たちが居るのですか?
たとえ戦争であっても無責任国家ではどの国からも相手にされないと思うのです。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):命の耐えられない軽さ!  ■名前 : MNG  ■日付 : 05/8/2(火) 0:34  -------------------------------------------------------------------------
   ▼流水さん:

久し振りに格調高い書込みが読めて、爽やかな気分になりました。
全体的におっしゃる通りで強い共感を覚えますが、以下の部分に特に思うところがありました。

>「人は明確な痛みには耐えられるが、日常的な痛みには耐えられない」という言葉があります。つまり、テロの不安もいつどこで起きるか分からないという不安なのですが、それより何より失業・就職難・貧困などは、人間の心を出口のない不安に陥れるのです。生きる糧を手に入れることのできない人間の不安は、自分の存在そのものの不安なのです。その一方で高度情報化社会下での人間の心は、絶え間なく肥大化する欲望にさいなまれます。
>現実生活における不安と肥大化する欲望の落差に無防備にさらされ続けているのが、現代という社会に生きるわたしたちの宿命なのかも知れません。

ここの所に、選挙で自民党に投票する人の心理が表れているように思うのです。
政権党は常に何らかの利権と結びついており、当選の暁には地元にこれこれの利益を持ってくると約束します。
失業・貧困の不安を感じている住民には、これは魅力的なことです。
また就職難に関しても、主に地方議員でしょうが、実際に就職の世話をしている議員もいますし、自分の会社や法人を利用している議員もいます。

先の見えない不安の中で、目先の利益を与えてくれる自民党の強みが、ここにあるのだとと思います。

国民自身も、この利益誘導の誘惑を断ち切らなければ、本当に自分自身が主人公の社会は作れないのではないでしょうか。

スレッドの趣旨とはズレているようですが、ハタと思い当たったもので書き込みました。
失礼しました。

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