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 ▼小泉政治は、都会対地方の闘い  しまったk2 05/8/21(日) 13:57
   ┗Re(1):小泉政治は、都会対地方の闘い(2)  しまったk2 05/8/21(日) 14:02
      ┗Re(2):小泉政治は、都会対地方の闘い(2)  昭和 人 05/8/21(日) 22:22
         ┣Re(3):小泉政治は、都会対地方の闘い(2)  アルプス 05/8/21(日) 23:36
         ┃  ┗Re(4):小泉政治は、都会対地方の闘い(2)  たけチャン 05/9/4(日) 12:35
         ┗Re(3):小泉政治は、都会対地方の闘い(2)  虎キチ大好き 05/9/4(日) 11:21
            ┣Re(4):小泉政治は、都会対地方の闘い(2)  昭和 人 05/9/4(日) 19:31
            ┗Re(4):小泉政治は、都会対地方の闘い(2)  しまったk2 05/9/4(日) 19:57

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 ■題名 : 小泉政治は、都会対地方の闘い
 ■名前 : しまったk2
 ■日付 : 05/8/21(日) 13:57
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   解散以来、小泉劇場を中心に選挙戦が進められている。
小泉政治の善悪以前に、政局運営・選挙戦術の斬新さが際立っている。
そして当事者も国民も、それに混沌戸惑いの中に居る。

しかし、一部マスコミ、国民も次第に冷静になってきているようで、混沌の中から、ひとつのうねり、方向のようなものが浮き上がってきている。

郵政民営化反対前自民党議員の選挙区へ、反対潰しの刺客として美形女性やマスコミ話題の人間を送り込み話題作りをしながら、「郵政民営化」を、端的な争点にして選挙戦をすすめる小泉戦術は巧みというしかない。

その背景の中で、テレビに出てくる都会の人を中心とした「国民の声」を聞くと、次第に見えてくるのは「郵政民営化賛成」といううねりである。

これを、よく耳をすまし、目を凝らして見ていると、そこには、これまでの公共事業を中心とした地方地域に対する国の資源配分が、人口見合いになっていない都会人の欲求不満が透けて見えて来る。都会人の、自分たちの都合だけで判断し、地方を含めた国全体を考慮しない思惑である。

最近では、広域流通・交通便の向上により、都会と地方の昔風な格差は無くなりつつあることは事実である。それでも、医療や文化、保安、公共交通などの生活基盤は、都会に比べてまだまだ不十分であり、これからも持続されていくだろう。

都会人は、こうした地方のハンディキャップについては、見向きもしないで、地方にある無駄な公共施設だけを見て、地方への資源配分に不満嫉妬している。

たしかに、先日、道東を旅したら、いま、十勝平野の東側に高速道を作っているが、これに平行して国道、道道とあり、そして、そこを80〜90kmで車が走っている。そして、高速道は70km制限である。なんだいこれは、という感じである。まさに、無駄の見本である。

しかし、その必要性が低い道路工事を請け負っているのは、中央の大企業である。殆ど、地元企業が入る余地がない。また、是非はともかく、いま、ようやく北海道にも新幹線の工事が始まろうとしている。これも、総合技術力で、北海道企業には参加資格さえ無い。全国各地を年に数回旅をする私が見た限りでは、この構図は、九州でも、四国、中国でも公共工事等では同様のようである。

要するに、地方にとって有益無駄に関係なく、中央都会の大企業が地方の場を利用して、稼いでいるという構図である。そして、2次的に、地方自治体に、僅かばかりの税収等のおこぼれが有るだけである。これを地方のエゴというのだろうか。

そうした、都会人にある地方に対する誤った認識とやっかみに便乗して、さらに地方無駄の根っこにある自民党議員を生贄にして、「郵政民営化」をキャッチコピーに仕立てた戦術は、無党派層にさえ、かなり解りやすく有効である。

「郵政民営化」は、都会人の大多数にとっては、ほとんど、どうでもいい、むしろ、古い自民党を支えている、世襲といわれる特定郵便局長など利益誘導郵政OBなどの存在は悪である。しかし、これは公営のデメリットでなく、自民党政治の欠陥である。その部分改革だけでよい。

いま、大都会で1kmほどに1つある郵便局が、統廃合されても少しも不便でない。銀行のATMも至る所にある。しかし、田舎には、一つの地域に郵便局はあるが、銀行のATMが無いところが多数ある。

ホリエモンが、田舎にも、コンビニは沢山あるから郵便局が無くても十分だと言っていた。正に都会経済人の過疎地音痴である。マクロの数だけで判断している。コンビニが地域住民の利便で配置されている訳でない。どこに在れば儲かるか、だけである。
主な商売相手としては地域住民というよりも、車の移動やトラヒックを考えた場所に、店を開く。

だから、田舎にあるコンビニは集落の中心ではなく、集落を迂回するバイパス国道沿線とか、集落からはなれた交通要所にある。そんなところに、手押し車を押した高齢者が行けるわけが無い。まさに、ホリエモンは経済強者の論理で考え、生活弱者を無視している。 つづく

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):小泉政治は、都会対地方の闘い(2)  ■名前 : しまったk2  ■日付 : 05/8/21(日) 14:02  -------------------------------------------------------------------------
   郵政民営化とは、これまでの地方への、都会企業を利した、ねじれた資源配分の是正を掲げて、ついでに地方を切り捨ててしまおうという訳である。小泉政治は「官から民」と共に「地方分権」も掲げているが、これも「地方ぶん投げ」である。石原都知事など都会派と結託して、大企業の利益を守りつつ、公共投資を都会に集中させて、どんどん都会だけを住み易くする政治を進めようとしている。

地方住民は、小泉パフォーマンスに惑わされずに、このことを熟慮して、折角の都会と地方の投票の重みの格差を最大に利用できる小選挙区では、小泉賛成派を撃退しなければならない。

因みに、私は180人中都市札幌の住人である。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(2):小泉政治は、都会対地方の闘い(2)  ■名前 : 昭和 人  ■日付 : 05/8/21(日) 22:22  -------------------------------------------------------------------------
   しまったK2さん
なかなか良い分析だと思います。
私の仕事場は東京・中央区・日本橋です。
郵便局発祥の地ですが、特定局が100mごとくらいにあります。
ところが利用者は少なく、たまに私用で行ってみるとお客よりも職員の方が多い。
この辺は銀行も100mごとにあり、郵便局ははっきりいうと不要です。
会社の郵政本社との受注仕事の支払い金も銀行を利用し、郵便口座は持っていない。
一方、郵便も、クロネコの方が便利なので社用では郵便はごく僅かです。

こんな状況ですから、「郵便局が減少、なくなる恐れがある」などと言ったら笑われます。
郵政民営化反対の論理は外資フアンドの介入しかないと思う。

私は今度の都会での選挙では、民営化反対は通りにくいと思う。
民主党は郵政論議からは逃げた方がよいと思う。難しくなりました。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(3):小泉政治は、都会対地方の闘い(2)  ■名前 : アルプス  ■日付 : 05/8/21(日) 23:36  -------------------------------------------------------------------------
   要は郵政の件は確かに賛成側に有利だろう、しかし、それだけで今回の選挙判断して良いのですかと言うことである。これまでの日本の現状から何処に任せたらよいかの政権選択の選挙と考えるべきである。外交、年金、財政、少子化等あらゆる問題に対してそれぞれ国民が考えて判断すべきと考える。しかし、そこまで国民は判断するだけの知を持っているかというと大いに疑問である。そういう自分の意見を常に持つべきであるという個人主義の習慣を残念ながら持っていない人が多いのが実態である。これも教育の成果と考えると落胆するばかりである。日本の姿も政権交代が10年ぐらい前から数回あったならば、今の日本は様変わりしていたのではないかと想像している。政権交代はこれまでの膿を表面化する絶好の機会を提供することが最大のメリットである。800兆円もの債務を積み上げたのは明らかに自民党政権の責任である。家庭にたとえたら借金地獄の状況であろう。10年から政治の状況が変わっていたら違った姿になっていた可能性は有ったと考える。
 短期の郵政のみで考えるのではなく過去、未来を熟考して個人個人が今度の選挙は判断すべきだろう。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(4):小泉政治は、都会対地方の闘い(2)  ■名前 : たけチャン  ■日付 : 05/9/4(日) 12:35  -------------------------------------------------------------------------
   ▼アルプスさん:
アルプスさんの主張は正論だと思います。
ただインターネットが世論を作ったり、動かす力は非常に小さい。
その理由は、新聞、テレビは日本人の生活空間に入り込んで久しい。新聞、テレビの報道を疑う人は極めて少ない。マスコミは日本人の生活の一部であるともいえる。かつ、郵貯民営化のプルデユースを、マスコミではその道のプロが担当している。

方や、インターネットでは長文、難しそうな事を書くと、どなたかが言っていたように「活字の塊」にしか見えない。「国民は判断するだけの知を持っているかというと大いに疑問である。」と書けば老人党は差別主義者集団だと言われる。

では分かり易い投稿ではどうなるか、昔の素人製作の18ミリ映画のように私小説化して、ポイントがぼやける。

インターネットで世論を作るというのは現状では無理でしょう。テレビの3次元情報に比べて、文字だけでは日本人の心情にフィットしない。生活感のない文字とか情報は、たとえ読んでも、頭には残らない。

しかし世界の歴史を見ると、文字を持たない文明は滅亡している。文字は現実とか、生活感とかから一歩距離を置いている。だから現実が壊れても文字は残った。
小泉さんが日本を壊した後、日本に何が残るか注目したい。

>要は郵政の件は確かに賛成側に有利だろう、しかし、それだけで今回の選挙判断して良いのですかと言うことである。これまでの日本の現状から何処に任せたらよいかの政権選択の選挙と考えるべきである。外交、年金、財政、少子化等あらゆる問題に対してそれぞれ国民が考えて判断すべきと考える。しかし、そこまで国民は判断するだけの知を持っているかというと大いに疑問である。そういう自分の意見を常に持つべきであるという個人主義の習慣を残念ながら持っていない人が多いのが実態である。これも教育の成果と考えると落胆するばかりである。日本の姿も政権交代が10年ぐらい前から数回あったならば、今の日本は様変わりしていたのではないかと想像している。政権交代はこれまでの膿を表面化する絶好の機会を提供することが最大のメリットである。800兆円もの債務を積み上げたのは明らかに自民党政権の責任である。家庭にたとえたら借金地獄の状況であろう。10年から政治の状況が変わっていたら違った姿になっていた可能性は有ったと考える。
> 短期の郵政のみで考えるのではなく過去、未来を熟考して個人個人が今度の選挙は判断すべきだろう。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(3):小泉政治は、都会対地方の闘い(2)  ■名前 : 虎キチ大好き  ■日付 : 05/9/4(日) 11:21  -------------------------------------------------------------------------
   >▼昭和 人さん:

>一方、郵便も、クロネコの方が便利なので社用では郵便はごく僅かです。
>
>こんな状況ですから、「郵便局が減少、なくなる恐れがある」などと言ったら笑われます。
>郵政民営化反対の論理は外資フアンドの介入しかないと思う。
>
>私は今度の都会での選挙では、民営化反対は通りにくいと思う。
>民主党は郵政論議からは逃げた方がよいと思う。難しくなりました。

私は地方在住ですがクロネコの方がサービス面でいい事を実感しております
結局民営化反対派は特定郵便局長会の票のうまみを欲しいだけの
ことです。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(4):小泉政治は、都会対地方の闘い(2)  ■名前 : 昭和 人  ■日付 : 05/9/4(日) 19:31  -------------------------------------------------------------------------
   ▼虎キチ大好きさん:
レスを歓迎、ありがとう。
真面目な具体論、意見が少なくなりました。

>>▼>私は今度の都会での選挙では、民営化反対は通りにくいと思う。
>>民主党は郵政論議からは逃げた方がよいと思う。難しくなりました。
>
>私は地方在住ですがクロネコの方がサービス面でいい事を実感しております
>結局民営化反対派は特定郵便局長会の票のうまみを欲しいだけの
>ことです。

民主党に政権交代しても郵政民営化はやるでしょう。
旧全逓労組、連合と相談して。既に岡田代表は法案修正、郵貯、簡保の縮小廃止の民営化を言明しています。

反自民は、ただ政権交代だけが目的のようにこの選挙戦をやっています。
矛盾が孕んでおり、いい加減です。

残念ながら、岡田流では、政権交代、民主党勝利は難しいでしょう。

政策を、確かめ、考え、平和な生活の幸せを見た選挙でありたい。

争点になっていないが、私は選挙後の憲法9条も心配です。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(4):小泉政治は、都会対地方の闘い(2)  ■名前 : しまったk2  ■日付 : 05/9/4(日) 19:57  -------------------------------------------------------------------------
   ▼虎キチ大好きさん:

そのような事例も、あることは否定できません。
しかし、これはかなり個別的な事例ではないですか。

郵政には、十分教育されていない10万人の非正規雇用者も居ます。
もっと、マクロで見る必要もあるでしょう。

因みに、北海道の離島で津波があったときに、まさに、命がけで郵便物、災害援助物資を運んだのは郵政職員です。しかし、効率優先、安全第一のやまと、佐川は、配達を回避しました。

また、特定郵便局長のうまみは、郵政が公営だからではないでしょう。自民党が、いや政権政党が、それを利用したからでしょう。そのあたりの、必然性を考えないとピントがはずれます。

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