Page 81 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼ヘリコプターはフライト中にエンストしたらどうなるか?クイズ PCOG 05/5/4(水) 18:56 ┗良く分からないんですけど…… 佐藤真申 05/5/5(木) 5:13 ┗Re(1):操縦不能に陥る原因として?…… 珍 源斎 05/5/5(木) 13:08 ─────────────────────────────────────── ■題名 : ヘリコプターはフライト中にエンストしたらどうなるか?クイズ ■名前 : PCOG <matuoka_@mvi.biglobe.ne.jp> ■日付 : 05/5/4(水) 18:56 ■Web : http://www2u.biglobe.ne.jp/~matuoka/ -------------------------------------------------------------------------
設問 ヘリコプターはフライト中にエンジンが停止したらどうなるか。(クイズ) 選択肢 1、 ヘリコプターの宿命で仕方がない、石のように落ちてしまう。 2、 ヘリコプターには航空法で、補助エンジンの搭載が義務付けられているので、補助エンジンを始動して安全にフライトできる。 3、 ヘリコプターには航空法で、大型パラシュートの搭載が義務付けられているので、大型パラシュートを使用して安全に着陸できる。 4、 ヘリコプターは基本設計上、エンジンが停止した場合に対する安全対策がとられているので、何の心配も要らない。安全に着陸できる。 答え 4が正解 理由 エンジンが停止した場合には、パイロットは左手のピッチレバーを押し下げて、メーンローターブレードのピッチ角を最低ピッチにします。そうすると、基本設計上毎分約400回転するように作られているので、メーンローターブレードは風圧を受けて毎分約400回転しながら機体が降下することになります。ブレードが回転すると言う事は揚力が発生することを意味します、しかしこのままでは降下速度が速くて危険なので、パイロットは着地寸前にピッチレバーを一杯に引き上げて最高ピッチにします。そうしますとブレードの回転は止まりますが回転エネルーギーが一度に揚力に変わるので、ふわつと安全に着地出来る事になります。 つまり、フライト中のヘリコプターは位置のエネルギーを持っているので、位置のエネルギーを先ず回転エネルギーに変え、次に回転エネルギーを一度に揚力に変換するわけです。この事をオートローテイションランデングと言い、パイロットの免許取得の際の試験項目とされています。 因みに、空港等におけるヘリコプターの離着陸を見ると、垂直にではなく、セスナ等の固定翼機と同じく斜めに離着陸しているのは、何時エンジンが停止してもオートローテイションランデングが出来るように飛行規定で定められているからです。 垂直オートローテイションランデングも出来ますが、これには200メートルの位置のエネルギーを必要とします。とすれば例えば斜めに着陸中100メートルの高度ではエネルギー不足と思われるかもしれませんが、プラス速度のエネルギーで可能になります。 ヘリコプターを作った人の英知には脱帽のほかはありません。 参考 ヘリコプターは高速フライトをすると失速します。前進方向に空気を撹くブレードは問題ないのですが、後退方向に空気を撹くブレードは機体のスピードが早くなると、如何にピッチ角を上げても空気を撹く量が少なくなるために、後退ブレードの先端から翼端失速が起こりステツクに振動が伝わってきます。ですから今日の最新型のヘリコプターであっても最高速度はせいぜい時速360キロメートル位が限界とされています。これがヘリコプターの泣きどころの一つです。 つまり固定翼機は低速に弱く(翼端失速を起こし錐揉みで墜落する)高速に強いが、ヘリコプターは低速に強く(ホバリングつまり空中一点停止ができる)高速に弱いと言えます。 上述のとおり、ヘリは極めて安全な乗り物です。今般の静岡県警ヘリの墜落事故の徹底的な原因解明が強く求められる所以です。以上はヘリ操縦経験を有するPCOG会長から諸賢への提言です。 http://www2u.biglobe.ne.jp/~matuoka/ |
要するに、ヘリコプターが墜落してしまう、というのは 揚力が無くなるからで、その現象は、ローターのピッチ というのですか? 要は羽根の角度が、―(水平方向) から、|(垂直方向に)に、変わってしまうか、いきなり ローターの回転が止まってしまうか、あるいはローターが 機体から分離してしまう、ないしは著しく破損してしまう のか、の大まかに言って三つのパターンしか無いと思うの ですが――あなたがおっしゃるのは、燃料切れ、燃料漏れで ローターの回転数が徐々に落ちて来て、ある時点からはそれ 以上回転しなくなる場合、みたいな物を想定? されている のだと思うのですが―― 多分、エンスト? と言っても、いきなりローターの回転が 瞬間的に止まってしまう、なんていうのは、まず有り得ない 出来事、もしそれが実際に起きてしまったら、それはもう超常 現象と言うしかないものなのだろうと、素人の私にもそれは 判るのですけれど――― |
佐藤真申さん こんにちわ! 横レスになりますが・」 ヘリコプターが墜落に至る原因と考えられるのは 操縦「制御」不能に陥る場合があります。 ヘリコプターには揚力と推力を得るための主翼に相当する回転翼が ありますがそれの回転に伴うカウンタートルクをうち消す為と 固定翼機の尾翼の方向舵の役目をもつテールローターがあります。 これが主回転翼「ローター」の引き起こす激しい気流の乱れにスッポリと 入ってしまうと、テールローターの機能が失われて姿勢制御が不能になり 錐もみや浮力を失う失速に陥ることになります。 高度が高い場合には回復操作が可能ですが低空の場合は難しい か・或いは不能になってしまいます。 もし、機体に何らかの不具合が無いとしたら上記の原因も 考えられます。 > 多分、エンスト? と言っても、いきなりローターの回転が >瞬間的に止まってしまう、なんていうのは、まず有り得ない >出来事、もしそれが実際に起きてしまったら、それはもう超常 >現象と言うしかないものなのだろうと、素人の私にもそれは >判るのですけれど――― 仰有るように仮にエンストがあったとしてもエンジンとローター の間のクラッチを切り離せば竹トンボのように滑空も可能ですから そのままの墜落は考えられません。 |