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 ▼政治ハリケーン災害はいずれ日本にも  しまったk2 05/9/4(日) 20:33
   ┣Re(1):政治ハリケーン災害はいずれ日本にも  紅毛禄 05/9/4(日) 20:40
   ┃  ┗Re(2):政治ハリケーン災害はいずれ日本にも  しまったk2 05/9/5(月) 21:01
   ┣Karoshi(過労死)  しまったk2 05/9/5(月) 21:22
   ┣笑えない、笑い話  しまったk2 05/9/6(火) 19:52
   ┗新自由主義経済の行く末は  しまったk2 05/9/7(水) 20:24

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 ■題名 : 政治ハリケーン災害はいずれ日本にも
 ■名前 : しまったk2
 ■日付 : 05/9/4(日) 20:33
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   今日の新聞に、共同通信の電話調査で総選挙民主苦戦と出た。
当然である。自民の政策をなぞるだけの民主党の政策に、国民が新鮮味と期待を持つとはできない。自民の政策を微調整するだけならば、やはり、基本的な政策を、アピールする自民党の方が本家である。

民主党は、誰に政策をアピールしているのだろうか。
社会が層別されてきている現状で、その訴える階層を間違えば政権ほしさの単なる媚になってしまう。

おりしも、アメリカでハリケーン災害が有ったが、その被災・救済状況は、かの世界一豊な国の出来事としては、なんともお粗末の一語である。かねてから、聞き及んでいたが豊なアメリカに、社会のメカニズムによる先祖代々負け組みが居ることを、今回のハリケーンが炙り出してくれた。

ニューオリンズは黒人奴隷の発祥の地である。いまでも、黒人・ヒスパニックが40%ぐらいである。この度の災害で被害したのは車も無い貧しいその人達である。その彼らが略奪を始めている。彼らは、まさにサイレント・マイノリティである。アメリカの陰部になる彼らの実体の発信は殆どポジテヴにはならない。その鬱積した思いを、こんな機会に表している。

これは、豊な国アメリカではなく、まさに、後進発展途上国の混乱である。アングロサクソンを頂点とした、多民族国家の悲劇である。

いまのところ単一民族(ほぼ)日本は、先の新潟災害でも、被災者は、他の国民を信頼して、そんなみっともない行動を取らなかった。
が、今の小泉政治のようなアメリカの社会を志向して、小泉さん、竹中さんが一生懸命に頑張っているならば、層別された日本国民が、いつまでも従順であるだろうか。

そんな政治を、民主党も一緒になって2大政党という2分法で、ことを進めようとしている。

いまの政治の方向は、まあ、徳川幕府時代に苦難の農民百姓を、自然体として認めて来た武家・町人制度がまた復活するがごときの2極化である。

いまの世の中を象徴的に表しているのが、雇われて働く人々の世界である。
書くスペースは無いが、一口で言えば、戦前までの歴史の中で、人間として扱われなかった、弱い労働者個人の権利、立場、生活を守るため強い雇い主を規制した労働3法は、小泉規制緩和の勢いに地すべり的に破られて、殆ど形骸化しており、労働基準監督署なんかは、無意味な存在になっている。

このような政治に、2大政党を任じる民主党が、なぜ、その改革を自民党に迫らないのか、分からない。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):政治ハリケーン災害はいずれ日本にも  ■名前 : 紅毛禄  ■日付 : 05/9/4(日) 20:40  -------------------------------------------------------------------------
   ▼しまったk2さん:
>
>このような政治に、2大政党を任じる民主党が、なぜ、その改革を自民党に迫らないのか、分からない。

どのように迫るのか知りたい。

ケツの穴は締まっていても小さいのか、と辻説法。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(2):政治ハリケーン災害はいずれ日本にも  ■名前 : しまったk2  ■日付 : 05/9/5(月) 21:01  -------------------------------------------------------------------------
   ▼紅毛禄さん:

>>このような政治に、2大政党を任じる民主党が、なぜ、その改革を自民党に迫らないのか、分からない。
>
>どのように迫るのか知りたい。
>
>ケツの穴は締まっていても小さいのか、と辻説法。

高脳のようだから、無視と思いましたが、一応、一言。
幼稚園の生徒じゃあるまいし、問題提起されて、その方法を、いちいち具体的に示してもらわなければ、何もできないような政治家なら、貴方は別として、税金を払って手当てを与えるることは、もったいない。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Karoshi(過労死)  ■名前 : しまったk2  ■日付 : 05/9/5(月) 21:22  -------------------------------------------------------------------------
   働き盛りの壮年の過労死と思われる、心筋梗塞、くも膜下出血による死亡者が、17,000人という90年のデータがある。同年の交通事故死が10,000人である。そして、99年の労基署が認定した自殺を含めた正規の過労死は500件に対して、04年のそれは800件である。
順調確実に増加している。まだ、日本人は働きすぎてはいない、という経済界の大御所には嬉しい数値である。

いま民間の職場の勤務時間は制限も規制も駐車違反なみである。夏場は早朝5:00出勤して毎日夜10:00帰宅などは常識であり、トラック運転手など一作業の性質上継続時間が長い働く人等は、高速道の整備などにより、勤務時間などという概念の無い仕事ぶりになっている。

こんな日本人の働きすぎが、欧米にも輸出されて、現在はアメリカやイギリスでも過労死が問題になっている。そしてオクッスフォード英語辞典に「Karoshi」が載っている。元来、欧米人には、働きすぎて死亡するという社会通念は、まったく理解できない概念であったようだ。

しかし、以前働き蜂・エコノミックアニマル日本人が世界を駆け巡ったとき、その意味が欧米人なりに受け入れられたようだ。

日本では、ホワイト、ブルー、ノンカラーなどあらゆる労働者に過労死が発生しているが、それは、あくまでも経営上の労働者に対するストレスの結果である。しかし、欧米のそれは、ホワイトカラーに多いようである。つまり、ホワイトカラーが自発的に、ハイリスク・ハイリターンとして過密労働をして、その結果、過労死に至っている。欧米のホワイトカラーは、普通の労働者の数十倍、数百倍の報酬を得ていると言う。
ところが、日本では、全くハイリスク・ローリターンになっている。これは全く、経営サイドの都合だけで過労死が発生しているという図式である。

もうひとつ付け加えると、経済のグローバル化により、この図式は世界中に拡大しているという。これは、経済発展する、中国、インドでの安い長時間労働による製品に対抗するために、日本や欧米でも、賃金カット長時間労働の傾向が次第に、浸透してきている。つまり「悪貨が良貨を駆逐する」構図である。

こうした社会の歪みを歪みとして摘出して、政治問題として提起しながら取組むべき政党は、何党になるのだろうか。

民主党は、たしか労組を支持母体にしていたはずである。ならば、その政策の一角にキチンと労働環境の衰退に歯止めをかける政策を表示すべきである。しかし、大企業に取り入って政治献金をせしめようとしているようであるから、これには目も向けないし、わかっても本気で取組むことはないだろう。

なぜなら、本来、経済的にプラス・マイナスと、合い対峙する企業経営者と雇用者の双方に取り入ろうとする御用組合的な政策では、自己矛盾に、つまりジレンマになり、まともな政策を遂行することは出来ない。

ぜひとも、無党派でフリーター、ニートといわれる若者達は、すこし長いスパンで先を見通して、いま何をしなければならないか、を判断して、選挙に積極的に出向いてほしい。

よく考えてみれば、選挙とは、一番簡単な動作で、誰にも妨害されない最も安易な手段で政治を代えることができる手段である。

過労死については、森岡孝二著 「働きすぎの時代」(岩波新書)を参考にされたい。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : 笑えない、笑い話  ■名前 : しまったk2  ■日付 : 05/9/6(火) 19:52  -------------------------------------------------------------------------
   厚生労働省が、過労死対策のひとつとして、「労働者の疲労蓄積度チェックリスト」をサイトに発表したら、そこにアクセスが殺到して、オーバーフローにより、過労死診断コンピュータが、過労死したそうである。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : 新自由主義経済の行く末は  ■名前 : しまったk2  ■日付 : 05/9/7(水) 20:24  -------------------------------------------------------------------------
   サッチャー、レーガン、中曽根さんたちが描いた世の中が、いま具現化している。

つまり、市場個人主義

国家権力による、調整、規制、介入を原則否定

そのため、経済市場が法、慣習、道徳などに支えられて機能する社会制度であることを拒否する。

そこに文化的、人類学的、歴史的な基盤を異に様々なタイプの市場があることに見向きもしない。

金銭的価値観や利己主義を尊重するために、経済システムが機能する上で必要な、信頼や協同、社会的絆の機能を正当に評価できない。

と森岡教授が云っている。

これが、

夫婦家族みんなで、わずかばかり稼ぐ、そして低賃金化
安くていい品物であれば、ユニクロに買いに行くことの意味を理解しようとしない。
携帯とパソコンに、がんじからめに拘束された長時間労働
CMに追われて、見る時計でなく、見せるロレックスを着ける。
自分が、はまっていること忘れて、24時間コンビニを受け入れ、遠い地域の産物を、アマゾンの本を翌日配達してもらうことを、当たり前と考える。

だが、これを支えている人達が、自然体で、楽しく、生き甲斐を持って働いているという、財界、政界の判断が公平とは思えない。

これは、大きな力でしか舵をとれない。

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