Page 934 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼民主党を再生するには 曳馬野 太郎 05/9/12(月) 15:49 ┣Re(1):民主党を再生するには タチコマ 05/9/12(月) 18:42 ┣「頭の良い」野党が絶対に必要です tomyk 05/9/12(月) 20:31 ┣民主党へ(わずかに残る期待をこめて) 遍巳亭 05/9/12(月) 20:33 ┣Re(1):民主党を再生するには 曳馬野 太郎 05/9/13(火) 8:36 ┣Re(1):民主党を再生するには HATTORI 05/9/14(水) 9:44 ┃ ┗Re(2):民主党を再生するには 老人党鳩ヶ谷 05/9/17(土) 20:29 ┣報道2001を見て tomyk 05/9/18(日) 8:44 ┃ ┗Re(1):報道2001を見て J.J.Mack 05/9/18(日) 9:46 ┃ ┗Re(2):報道2001を見て tomyk 05/9/18(日) 18:01 ┣前原民主党を現時点で評価すると 曳馬野 太郎 05/9/21(水) 9:21 ┗民主党は第2自民党に変質するのか? 曳馬野 太郎 05/9/22(木) 12:39 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 民主党を再生するには ■名前 : 曳馬野 太郎 ■日付 : 05/9/12(月) 15:49 -------------------------------------------------------------------------
民主党を再生するには 「みこしは軽くてパーがいい」とはかつて小沢一郎が、海部俊樹を総理に担ぎ出したときの名台詞?であった。 総理総裁の権限など、派閥力学の前では、吹けば飛ぶような実権のない軽いものと、私も当時は思わずにはいられなかった。 しかし、である、実際の自民党総裁の権力とは、すさまじいほどの力を有していたことが、今回如実に顕在化してきたといえよう。 もともとどんな組織でも、人事権を実行支配するものが最強の権力者であるが、国会議員においては、それに加え、党公認の許認可権限をふるに行使すれば、これは自党の各議員生命の生殺与奪を完全に握り、例え派閥の領袖と言えども、抹殺の恐怖に落とし込むことが可能であることを、今回小泉総理は天下に明らかにした。 ただこの権力の源泉は、「選挙権を行使する国民の支持」である。これがないところではこの権力は画餅にすぎない。 当時、海部元総理がこのことを知らなかったとは思わないが、小泉総裁に比して2つの点が欠落していた。即ち激烈な党内選挙で総裁の座をしとめたわけではないこと(当時の実力者達の根回しが事前に存在して担ぎ出された)、次ぎに特定支持勢力を切り捨てても、自民党支持者のみならず無党派層にまで訴えかける明確な戦略を開示しなかったこと、である。(このことは海部につづく総裁も概ね似たり寄ったりであったが) 今回の選挙で民主党は自民党に惨敗したが、その結果の差ほど両者の力は開いていたわけではない。ひとえに有権者の一大勢力である無党派層をいずれがとらえるかによるものである。 このことを理解すれば、民主党の再建策はおのずと明らかであろう。それを下記に示す。 1 党首を激烈な党内選挙戦で選ぶこと。分裂を恐れ実力者の話し合いで選ぶなど愚の最たるものである。(これにより国民、メディアの耳目を集めよ) 2 党の特定利権勢力を切り捨てることを恐れてはならない。(小泉に倣え) 3 選ばれた党首は、人事権、党公認許認可権限を完全に掌握せよ。 4 圧倒的多数である無党派層の支持を得ることが可能な、明確な政策を掲げよ。 5 外交政策において、国益を全面に掲げ、反日国家にすり寄るごとき誤解を払拭せよ。 日本国民が、政権交代が何時でも可能な二大政党を持つことは、望ましいが、しかしここで、上記に述べたような明晰な、党再建策が採れなければ、民主党は、かつての社会党の二の舞になること必定である、と私は思う。 |
初めまして、タチコマと申します。何卒、よしなに。 ▼曳馬野 太郎さん: >このことを理解すれば、民主党の再建策はおのずと明らかであろう。それを下記に示す。 > >1 党首を激烈な党内選挙戦で選ぶこと。分裂を恐れ実力者の話し合いで選ぶなど愚の最たるものである。(これにより国民、メディアの耳目を集めよ) > >2 党の特定利権勢力を切り捨てることを恐れてはならない。(小泉に倣え) > >3 選ばれた党首は、人事権、党公認許認可権限を完全に掌握せよ。 > >4 圧倒的多数である無党派層の支持を得ることが可能な、明確な政策を掲げよ。 > >5 外交政策において、国益を全面に掲げ、反日国家にすり寄るごとき誤解を払拭せよ。 > >日本国民が、政権交代が何時でも可能な二大政党を持つことは、望ましいが、しかしここで、上記に述べたような明晰な、党再建策が採れなければ、民主党は、かつての社会党の二の舞になること必定である、と私は思う。 大筋で合意ですね。 本気で、党を立て直したいのなら、管氏(スキャンダル2件)や鳩山氏(権力抗争負けっぱなし)を左遷させるくらいの党内中枢の人事面での更新が必要でしょう。 「民主党は変わります」宣言&中枢人事改革という、マスコミが喜びそうな話題づくりにも貢献。 イメージ戦略と、党内浄化。一石二鳥だと思うけどね。 あと、目的と手段の明確化。今回の選挙では、目的が全く無かった。 本来手段とすべきこと(政権交代も含め)が、目的としたことが大きな間違い。 地方の民主党議員は気づいていたけどね。 若手実力派の育成も急務ですな。 とにかく、課題は多いが、自民党よりはしがらみを切り易い筈なので、頑張って欲しいと思います。 |
▼曳馬野 太郎さん: 民主党再生案、大筋で同意です。 与党に刺激を与え、研鑽する為に頭のいい野党は絶対にあったほうがいい。 いざとなれば政権をひっくり返すような計算が出来る野党がいたほうがいい。 ただただ反対を述べるのでは無く、与党政策の良いところ悪いところを指摘できる野党がいたほうがいい。 そう、考えるとこのような頭のいい野党は今回の選挙までには出現しなかった。 そもそも選挙にもなっていなかったでしょう。 今回惨敗した野党は「本当に解っていただけるのならうちの党に!」としか言わなかった。 解っていない有権者は馬鹿ということか? 騙されてると連呼した造反議員もいた。 逆に言えば騙せなかったあんた等が悪いとしかいいようが無い。 今回の選挙の総括はただ「野党の頭が悪かった」この一言ではないでしょうか? 頭の良い野党の出現を切に願います。 |
朝が明けて夜になり、また朝が来るだろう。妙に明るい夜。 国民の選択であるのだから、この結果については「国民の選択そのもの」について考えるべきだ。なぜ国民がこのような選択をしたのか、その表層、深層について深く思いを巡らすべきだ。 煽動するもの、そのお先棒を担ぐもの(メディア)がいたとしても、まず「動かされる国民」が存在しなければ起こりようがない現象。 戦後日本、あるいはさらに遠くからの日本の行き着く果ての現象。 ドイツ人はやはりヒトラーの時代に責任があったのだ。ドイツ以外のどこでヒトラーはヒトラーたり得ただろうか? アメリカ型の社会がいいのか、いわゆるヨーロッパ型の社会がいいのか。アメリカ型を指向する自民党で用が足りるのなら、同じ指向の第二自民党は必要ないということ。 民主党の課題としての、脱第二自民党化。 始まりは、菅さんから岡田さんへの代表交代。民主党離れの始まり。 田中康夫を代表に持ってくるくらいの驚きを覚えるような「大胆な改革」ができなければ、第二の社会党への道をひた走る。坂を転げ落ちることになる。もう、民主党には失うものはあまりない。 民意を受ける器になれば少数精鋭でもいいのだから、二極型、つまり「持つものと、持たざるもの」のアメリカ型を指向する人々は小泉自民党へ移ればいい。そのようにすっきりした形になって、脱二極化型を望む民意に応える政党に「構造改革」をすればいい。 つまり、「金」が大事なのか、「人」が大事なのか。両者が衝突するときには「金」を取るのか「人」をとるのかの二つの選択の道。初心を忘れた第二自民党に堕した民主党には投票するにも迷いがありました。 最後に。テレビ朝日よ、さようなら。 |
報道によれば、民主党の党首選びが迷走しているそうな。 なんたる不甲斐無さか。 政治家として国会議員ともなれば誰しも、総理総裁と呼ばれる日を思い描き、その日のため、己の渾身を込めて日本の基本構想図くらいはものにするであろうと思うが。 衆議院議員480名全てとはいわない、せめてその5%、20名くらいは、さすれば民主党の若手にも2名や3名は、気骨のある政治家がいるべきだ。 なぜ挑戦しないのか?千載一遇の機会であろう。戦い挑んで破れたからといって失うものはない、それどころか民主党に我ありと名乗りを上げる絶好の機会のはずである。 小泉総理とて、最初の総裁選は、ドンキホーテのごとくと見られていた。 己がやると名乗りあげ、力で、組織権力の中枢を掌握し、人事権を獲得する、そのような気迫と行動力無くして、政権が手に入るはずはなかろうし、とても国益が激突しあう、外交戦略を制御出来るものでも無かろう。 タチコマさん、tomykさん、遍巳亭さん、おはようございます。 私は、無条件で民主党を支持する者でもありませんが、弱すぎる民主党は望みません。 力が拮抗し、鋭く対立するも、それが国益を逸脱せず、広く国民の利益に立脚するものであれば理想である、と考えています。 その意味で、当面は負けすぎた弱い民主党の再建にむけて、叱咤激励が必要と思っています。 取り損ねたぶどうは「不味くてすっぱいだろうさ」と未練たらたらのキツネのごとく、自民党を勝たせたのは「愚民」だとの醜い論評は百害あって一利なしでしょう。 |
▼実力者の話し合いで党首を選ぶのは、分裂の危惧や不満を隠すだけの形式重視、国民から嫌われます。 選挙戦で党首選び、選ばれた党首のもとに結束すること。これ以外にないのです。 ▼自民党の勝因:郵政の票に背を向け、国民に顔を向けた ▼民主党の敗因:官公労や大手組合に顔を向け、国民に背を向けた ◎単にこれだけですよ ▼民主党にもの申す。民主党の党首はこいつだ。 http://www002.upp.so-net.ne.jp/HATTORI-n/1111.htm |
前原新代表で?です。自民党は労働組合・労働組合とよく言います。 民主を筆頭に社民・共産が改革を阻止している。 確かに労働組合との癒着もあるでしょうが、自民党は高級官僚と癒着しています。 天下る先の特殊法人・特殊会社・独立行政法人やその傘下の財団法人・社団法人 にてをつけていません。道路公団ではサービスエリア・パーキングエリアを 運営・管理する財団・ハイウエィカードを発行する財団など。 単に労働組合の癒着を斬るというだけではなく、高級官僚にもしっかりメスを入れてほしい。追求を。 なんとなく嫌な感じがします。中谷元氏・石破茂氏と前原氏は仲がよいですから。 |
前原新民主党代表が出てましたが、この人の民主党の方針を聞いて「反対だけの野党」というスタンスを崩せそうな人だなぁとは思いました。 護憲派にとっては最悪の野党党首でしょうが、現状で「護憲」という方向が国民に猜疑を抱かれてる状況では党利を保てれない結果なんでしょう。 民主党左派が離党する可能性もありますが、国際社会でも色々な流れが速くなってる状況で的確な対案を提示し、それを国民に納得させれることが出来る野党の誕生は望まれるところです。 10月の国会開催で新生民主党の姿勢が見えるでしょう。 |
▼tomykさん:お言葉ですが。 >・・・、現状で「護憲」という方向が国民に猜疑を抱かれてる状況では党利を保てれない結果なんでしょう。 これは、前原氏および民主党に失礼でしょう。 彼は 日本は改憲が必要と主張し、それを党員多数が容認しているということですよ。 決して、党利党略で 護憲を捨てたのではない、と信じたい。 >民主党左派が離党する可能性もありますが、・・・・ あるかもしれません。 が、護憲を第一選択としない方々は残るでしょう。 共産主義、社会主義を否定することを第一義とされる方々は残るであろうと思います。 >10月の国会開催で新生民主党の姿勢が見えるでしょう。 I hope so ! |
▼J.J.Mackさん: >>・・・、現状で「護憲」という方向が国民に猜疑を抱かれてる状況では党利を保てれない結果なんでしょう。 > >これは、前原氏および民主党に失礼でしょう。 >彼は 日本は改憲が必要と主張し、それを党員多数が容認しているということですよ。 >決して、党利党略で 護憲を捨てたのではない、と信じたい。 改憲論者が民主で多数を占めたということでしょう。 もしくは「護憲」では支持層が掴めれないと判断した結果かもしれません。 いずれにせよ、改憲論者の前原議員が党首になったのも、党利を考えてだと思います。 >>民主党左派が離党する可能性もありますが、・・・・ > >あるかもしれません。 >が、護憲を第一選択としない方々は残るでしょう。 >共産主義、社会主義を否定することを第一義とされる方々は残るであろうと思います。 しかし、前原議員は外国人参政権賛成や、対中ODA継続などの政策を打ち出してますね。 >http://www.wafu.ne.jp/~gori/diary3/200509181328.html ↑このサイトがまとまっています。 >>10月の国会開催で新生民主党の姿勢が見えるでしょう。 > >I hope so ! 後は党内調整からどういった方向へ民主党は舵をきったのかが注目です。 |
前原民主党を現時点で評価すると 私が先に掲げた5点を基に、現時点で前原民主党を評価すると、ほぼ合格ラインをクリアしていると思う。 1 党首を激烈な党内選挙戦で選ぶこと。分裂を恐れ実力者の話し合いで選ぶなど愚の最たるものである。(これにより国民、メディアの耳目を集めよ) 2 党の特定利権勢力を切り捨てることを恐れてはならない。(小泉に倣え) 3 選ばれた党首は、人事権、党公認許認可権限を完全に掌握せよ。 4 圧倒的多数である無党派層の支持を得ることが可能な、明確な政策を掲げよ。 5 外交政策において、国益を全面に掲げ、反日国家にすり寄るごとき誤解を払拭せよ。 (1)項は激烈であったかどうかは別にして、両院の各議員は概ね自主的判断による投票であったようである。わずか2票差であっても、勝てば党首であり、負ければ無官である。これを50.5%だけの党首である、などと考える人間もいないであろうが、全てか零か、これが選挙による民主主義の鉄則である。 (2)項については、そのような決意の発言が聞こえてくる。実行は今後に期待するが特定小数の集団が、はたして強者か弱者かの判断を間違いなく行うことさえ心掛ければ、世論の支持を高めこそすれ、これ以上失うことはないであろう。 (3)項は選挙の実態が反映してくるものであるが、闇の談合が無かったとすればほぼ達成されたのであろう。(多少の政治的妥協はやむを得ないが) (4)項は今後の問題である。私は第一に国民全体の年金問題を取り上げることを勧める。これは難問であるが「年金問題は民主党ならば解決できる」と国民に期待させることが出来れば、次の総選挙では逆転は大いに可能性を増すであろう。 (5)項、民主党は、ここが弱い。政治の世界では「敵の敵は味方」が原則であるが、これは国内政局に限る話である。話が外交政策に及べば「国益」を逸脱して「敵の敵は味方」と判断するととんでもない失策となろう。 一部メディアにこの性向が伺えるが、政権与党を批判するのに、反日的国家にすり寄るような論調に傾斜すれば、国民は安心して政権を任すわけにはいかない。 極論をいえば、外交政策では与党と大きな差違が無くてもかまわない。国内問題で国民の期待を集めることが出来れば、政権を奪取する事は十分可能であろう。 |
民主党は第2自民党に変質するのか? このことが無条件に悪しきことか、少し考えてみたい。 町に2つの内科医医院があったとしよう。どちらもやることは基本的に同じで、そこの住民は、風邪になれば診療を受け、身体の不調があればその程度に応じてここを訪れる。2つの医院は地域住民の健康維持に貢献すべき社会的使命を帯びている。 人々は、どちらがいい先生なのか、どちらの医院が良質な治療サービスを提供するのか自分の判断、周りの評判をもとに何れかを選択する。 それぞれの医院の側から見れば、互いに相手の評判は気になるところで、自分のところの患者が相手に比較して大幅に減少すれば、何か問題があるのだろうと反省し、思い当たれば改善の努力をしていくであろう。 双方の切磋琢磨は、自己にとっては大変なことであろうが、地域住民にとてっては、歓迎すべき良きことである。 自民、民主両党の政策が次第に近接し似通ってきたとしても、どこかに差違はあろう。国民は何れかを選択し、政権を付託しなければならない。 この選択の前に両党は、いかに自分の方がより適切なコストで良質な行政サービスを提供できるか示していかなくてはならない。口先だけで実行が伴わなければ、その選択は次回の選挙で相手側に流れるだけである。 この選択の圧力が健全に存在する限り、両党の質的向上の為不断の努力を怠ることは出来ず、結果として国民は満足すべき民主主義の果実を手にすることが出来よう。到底一党独裁政権の国ではなし得ない平易なメカニズムである。 民主主義は、欠陥だらけの悪しき政治形態であるが、それでもこれまで人間が手にしたもののなかで最も悪くないシステムである、とも言われる。 妥協的小選挙区制度による二大政党制も、同じように言えるのではないかと、私も思う。 そこで「民主党は第2自民党に変質するのか?」であるが、それは、なんらかまわないのである。 2つが合体すれば、これは不味いが、(そうはならないと思うし、そうさせないよう国民は監視を怠ってはならないが)その帰着するところは、また分裂するだけであろう。過去もそうであったように。 今回の総選挙の結果は、将来を見通せばそんなにガックリする程のこともないのではないか、国民の健全な政治感覚をそこそこ信頼している私は、むしろ政治がだんだんスッキリとしていく予感を持っている。 |